ベランダでトロ舟のメダカビオトープを始めて2か月が経過しました。
6月も終わり、気温が上がってきてビオトープ内の水草はさらに成長の勢いを増しています。
ようやく本命メダカの「オーロラベルベット」もビオトープデビューして、トロ舟内はだんだん賑やかになってきました。
→(当ブログの記事)立ち上げから1か月後のメダカビオトープ 水草たちの成長は?
→(当ブログの記事)【本命メダカ投入編】初心者がベランダでメダカのビオトープに挑戦してみた
また、2か月が経過したことで不安定だった水質も安定してきたようです。
今回は、立ち上げから2か月が経過したベランダトロ舟ビオトープの様子を紹介します。
ビオトープ内の景観の推移
立ち上げ当初↓
1か月経過↓
2か月経過↓
レイアウトが崩れるほどの水草の繁殖
1か月目ですでにかなり成長していた水草たちですが、2か月経過するとちょっと手に負えないレベルになってきました。
特にウォータークローバーは成長が著しく、元の位置からだんだんと日当たりの良い左側のウォーターバコパのスペースへと侵略してきています。
なるほど、直植えするとこういうことになるんですね…。
鉢植えを勧める人が多い理由を身をもって知りました。
レイアウト的に茂っていてほしい場所の葉は、少しずつ痛んで無くなってきているというのがまた悩ましいところです。
当初のレイアウトはウォータークローバーの成長とともに崩れてきました。
たくさん花が咲き始めたウォーターバコパは紫色っぽい花が咲くのかと思っていましたが、うちのは白い花でした。
クローバーの勢いに押され気味だけど、負けずに頑張ってほしいです…!
水耕栽培のワイヤープランツ
庭のプランターから刈り取ってきて、ただ挿しただけのワイヤープランツは良い感じで水耕栽培できているようです。
初めのうちは葉がたくさん落ちて大変だったんですが、根が伸びてきたらすっかり元気になりました。
アブラムシが付きやすいワイヤープランツも、こうしてメダカのいる環境で水耕栽培していると被害に遭いにくいようなので(私調べ)、これはなかなかビオトープと相性がいいんじゃないでしょうか。
ホテイアオイの株分け
どこまでも大きくなりそうなホテイアオイは、いよいよ株分けにチャレンジしました。
ホテイアオイの株分けはそれほど難しくなく、横に伸びてきている茎をカットするだけで完了です。
それにしても、まさかこんなに次々と株が増えるものだったとは。
この繁殖スピードを事前に知っていれば、初めから2株も購入しなかったのに…(笑)。
まあ、何事も経験ということで、いい勉強になりました。
そして産卵ラッシュの今、ホテイアオイの根っこには採りきれないほどのメダカの卵が産み付けられています。
→(当ブログの記事)トロ舟メダカビオトープで育てている水草12種+αを紹介
ビオトープの水の濁り問題
ビオトープ立ち上げ1か月後から、2か月目になるつい最近まで悩まされていたのが「水の濁り」です。
ちょうどパイロットフィッシュを入れたころから、ビオトープの特に左側がひどく濁るようになりました。
→(当ブログの記事)【パイロットフィッシュ編】初心者がベランダでメダカのビオトープに挑戦してみた
白っぽいような緑っぽいような…。
この濁りは、バクテリア(細菌)がまだ十分繁殖していない状態でパイロットフィッシュが10匹も入ったことと、水草を植えるときに苗についていたポットの土を落とさずにそのまま植えてしまったことなどが原因なのではないかと思います。
いわゆる「水の富栄養化」が起こり、微妙な"グリーンウォーターっぽい何か"になっていました。
左側に濁りが集中しているのは、おそらくベランダの排水の傾斜で若干トロ舟が左に傾いているのと、左側によく日光が当たるせいでしょう。
富栄養化した水に植物性プランクトンが繁殖してきた…ということなのでしょう。
濁りが片側に寄ってくれているのは水換えしやすくてよかったんですが、この濁りはなかなか手強く、水換えをしても次の日にはすっかり元通りに濁ってしまって、非常にストレスフルな毎日でした。
癒しを求めてビオトープを始めたのにストレスを受けるとは、これいかに…。
水の濁りを解消するために行ったこと
そんな水の濁りが最近ようやく解消されてきました。
濁りが顕著に表れ出してから1か月半、ビオトープ開始から2か月後、ついに透明できれいな水になりました!
濁った水を透明にするために何をしたのかというと…
実は特に何もしていません。
こまめにフンを取り除き、濁りがひどくなってきたら1/5ほど水を替えるという日常のお世話のみで、あとはただただじっと待つだけでした。
途中、我慢できずに市販のバクテリア剤を入れようかと迷ったりもしたんですが、どれくらいで自然に水が安定してくるのかを知るために思いとどまりました。
結果、我が家のビオトープは立ち上げから2か月(濁り始めから1か月半)で、ほとんど何もしなくても自然に透明な水になりました。
2か月経ってようやくビオトープ内の赤玉土にバクテリアがたくさん棲みつき、水をきれいにしてくれたようです。
→(当ブログの記事)【メダカビオトープ底床】硬質(焼成)赤玉土の色や大きさ、硬さを比較
あとは、日光を当てすぎないのも効果的です。
日光が当たりすぎると植物プランクトンが増えて濁りの原因になります。
その他、ホテイアオイなど水中の養分をたくさん吸い取ってくれる水草を入れると富栄養化対策になります。
また、水をきれいにするバクテリアを活性化させるエアレーションも濁りの改善につながると思います。
→(当ブログの記事)メダカビオトープにソーラーエアレーションを導入!暑さ・濁り対策に効果的?
赤玉土同様多孔質でバクテリアが定着・増殖しやすい溶岩石の導入もおすすめです。
→(当ブログの記事)【メダカビオトープ】溶岩石の効果やメリット・デメリット
YouTube動画
まとめ
1か月目よりも大きな変化が起こった、立ち上げ2か月後のビオトープ。
水草たちはさらに成長の速度を増し、特にウォータークローバームチカのすさまじい勢いにより、トロ舟内の景観は若干荒れ気味です。
しかし、悩みの種だった緑白色にひどく濁った水は、2か月ひたすら待つことで、薬剤などの添加もなく簡単な水換えのみで自然に透明になりました。
ようやくトロ舟内の水質が安定してきたようです。
早く濁りを解消したくて何かといろいろいじりたくなってしまうんですが、そこをぐっと我慢してバクテリアがしっかり繁殖してくるのを待っていれば、富栄養化による水の濁りはそのうちバクテリアが何とかしてくれるということですね。
バクテリアって素晴らしい。
今回私は、どのくらいで自然に水が安定してくるのかを確かめたかったので市販のバクテリア剤を使わなかったんですが、そんなに待てないよという方は、てっとり早くバクテリア剤に頼るのも手だと思います。
もちろん、濁りがすべて悪いわけではなく、濁りも含めて自然を再現するのがビオトープだという意見もあると思いますが、私はやっぱり透明できれいな水でメダカを鑑賞したいんですよね。
クリアな水だとメダカたちのかわいい姿がよく見えます。
日当たりがよくなるこれからの時期は、アオミドロにも気をつけつつ、透明な水を維持していけたらと思います。