ベランダでトロ舟を使ったメダカビオトープに挑戦してから早1か月半。
メダカやミナミヌマエビ、いろいろな植物を入れ一応の完成を迎えたビオトープに毎日癒されています。
→(当ブログの記事)立ち上げから1か月後のメダカビオトープ 水草たちの成長は?
しかし、一つ問題が発生しました。
それは通販サイト「めだか本舗」さんから届いたメダカたちの数があまりにも多かったこと…。
→(当ブログの記事)メダカ通販サイト『めだか本舗』を初利用!発送は遅いけどおまけの多さに驚き
100匹近くいるメダカたちを今あるビオトープに住まわせるのは到底無理なので、新しくビオトープを立ち上げることにしました。
2回目のビオトープ作りです。
→(当ブログの記事)【トロ舟メダカビオトープ】苔ともみじが主役の和風レイアウトをつくってみた
普通の赤玉土と硬質赤玉土
実は初めてのビオトープはまずまず上手く作れたと思うのですが一つだけ後悔が…。
それはビオトープの底に敷いた【赤玉土】です。
メダカビオトープに使われる底床には大きく分けて大磯砂や川砂などの「砂礫系」か赤玉土やソイルなどの「土系」の2種類があります。
→(当ブログの記事)メダカビオトープの底床(底砂)におすすめ!水作の「珪砂」を試してみた
数ある底床の中でも赤玉土は多孔質でバクテリアが住み着きやすく水をきれいに保つ性質があるので、多くのメダカファンに愛用されています。
初めてのビオトープ立ち上げ時に私が持っていた知識はここまで。赤玉土がメダカビオトープに向いているということだけでした。
なので何も考えずに近くのホームセンターで適当に”普通の”赤玉土を購入したのですが、後になって赤玉土は一定期間で交換しなければいけないということ、そしてその交換までの期間が普通の赤玉土よりも長い「硬質赤玉土」というものがあるということを知りました。
普通の赤玉土は、触ってみれば分かるのですが硬度がそれほど高くなく力が加わったり経時によって意外と簡単に粒が崩れてしまいます。
崩れた粒は泥のようになってしまい、バクテリアも住めなくなって水をきれいにするという大事な機能を失います。寿命みたいなものですね。
どれくらいの期間で駄目になってしまうのかについては半年という人もいれば2年くらい大丈夫という人もいるのではっきりどれくらいとは言えませんが、形が崩れてきたら替え時なのは間違いないと思います。
この記事の主役でもある「硬質赤玉土」というものは通常の赤玉土と比べて長い期間交換せずに使えるのが主な特徴です。
その理由は名前の通り単純に硬くて粒が崩れにくいから。
そのことを知ってから次にビオトープを立ち上げる時には絶対「硬質赤玉土」を使おうと思っていたのですが、予想よりも早くその機会がやってきたようです。
通販(楽天市場)で3種類の硬質赤玉土を購入
早速ホームセンターで「硬質赤玉土」を探すも見当たらず…。
近くのお店を何件か回ってみましたが、普通の赤玉土はあれど「硬質赤玉土」は売っていませんでした。
そんな時頼りになるのはやはり通販。
楽天市場で検索するといくつかの商品が出てきました。
でも、どの商品がいいのか全く分からない…。「硬質赤玉土」の定義って特にないんでしょうね。普通のより硬ければOKみたいな感じなのかもしれません。
なので、今後使うことも考慮してこの機会に何種類かの「硬質赤玉土」を比較してみることにしました。
今回購入したのは【イワモト「三本線」焼成超硬質赤玉】【DOUBLE LINE「二本線」硬質赤玉】【鹿沼興産 硬質赤玉】の3種類。粒の大きさはビオトープで一番使われているであろう「中粒」です。
【二本線赤玉土】はAmazonやヨドバシではブランドが大宮グリーンサービスとなっていましたがおそらく同じ商品です。
この3種類を選んだ理由は、【三本線赤玉土】に関してはレビューが良くて商品説明を読んでも質が高そうだったから、残りの2種類については大手ペットショップのチャームさんで売っていたので他の買い物と一緒なら送料無料で購入できたからです。
本命の【三本線赤玉土】は植物を植えるのに便利な小粒サイズも一緒に購入しました。
購入した3種類の硬質赤玉土の概要
では、それぞれの硬質赤玉土の概要を簡単に紹介しますね。
イワモト「三本線」焼成超硬質赤玉
まずは【三本線赤玉土】ですが、この商品はイワモト独自の焼成技術で250~500度で10分間焼成製造した無菌の硬質赤玉土です。
元々は無菌が大前提の海外輸出用に製品化した高品質な商品で、アジアやヨーロッパなど数カ国に輸出され世界中の園芸愛好家に絶賛されているそうです。
質の良さからメダカ愛好家にも評価が高く、大手ネットモールのレビューでもメダカに関するレビューがちらほら見受けられます。
規格は細粒・極小粒・小粒・中粒・大粒の5種類、容量は5Lと14Lの2種類が販売されています。
DOUBLE LINE「二本線」硬質赤玉
次は【二本線赤玉土】。
こちらは詳しい説明がほとんどなく、硬質で粒が崩れにくいくらいしか分かりませんでした。
「焼成」という文言もないので他の2商品と違って高温で焼成するという工程を経た商品ではないのかもしれません。ヨドバシの商品説明には”天日乾燥”の文言が記載されていました。
ずっと硬質赤玉土=焼成工程を経ていると思い込んでいたのですがどうやら違ったみたいですね。
規格は小粒・中粒・大粒の3種類、容量は5Lと13Lの2種類が販売されています。
鹿沼興産 硬質赤玉
最後は【鹿沼興産赤玉土】。
こちらは約800~900度の高温で赤土を焼き振い分けした雑草種除去・殺菌処理済の硬質赤玉土です。詳しい焼成工程は噴出し火力1300度以上(内部温度400度)で30分間焼成。
扱っているお店が少ないためか(簡単に調べた限りではチャームさんだけ)レビューも少なめでやや地味な印象ですが、評価自体は悪くなく値段も3種類の中で一番安価でした。
規格は小粒・中粒・大粒の3種類、容量は14Lが販売されています。
3種類の硬質赤玉土の大きさ・色味・硬さを比較
それではこの3種類の硬質赤玉土を比較したいと思います。
まずは大きさや色味。
色味は【三本線赤玉土】が濃いめで次が【二本線赤玉土】、一番薄いのが【鹿沼興産赤玉土】でした。個人的には茶色が濃い【三本線赤玉土】が好みです。
粒の大きさは同じ中粒でも結構な差がありました。ぱっと見一番大きいのは【二本線赤玉土】で一番小さいのが【三本線赤玉土】ですね。
上の画像はそれぞれの赤玉土の粒を適当に20個程度ピッキングして一番小さいものと一番大きいものを抜き出したもの。【三本線赤玉土】と【鹿沼興産赤玉土】は粒のばらつきが少なめです。
最後は硬さ。
本当は圧縮強度が分かるような機器でテストするのが一番なのだろうけど、あいにくそんなものは持っていないので感覚で。さすがに「硬質」だけあってどの商品も指では潰せなかったのでペンチを使いました。
あくまで私の感覚ではありますが、何粒か潰してみて一番硬かったのは【三本線赤玉土】。他の二つと比べても割と差はあったかなと思います。
残りの二つはそれほど差を感じませんでしたが、わずかに【鹿沼興産赤玉土】が硬い気がしました。
その他、気になった点は混入物。
【二本線赤玉土】には結構な数の小枝や根のようなものが入っていました。これは焼成ではなく天日乾燥だからでしょうかね。木は250度程度で引火して燃えてしまうそうなので。
ただ、アマゾンでそこそこ人気の焼成赤玉土は一応焼成を謳っているにもかかわらず木の枝が入っていたというレビューもあったのでパッキングの過程で入ることもあるのかも。<焼けてない焼成赤玉>と皮肉を書かれてました(笑)
おすすめの硬質赤玉土は【三本線赤玉土】
総合的にクオリティの高さが目立ったのは【三本線赤玉土】でした。
上画像は小粒のものですが、色味もきれいで粒のばらつきも少なく目立った混入物もなし。
お店に直接話を聞いたところ天然乾燥の商品と違って一年中硬さにムラがない点も大きな特長とのことで、微塵も製造過程で2回除去しているそうです。
もちろん人それぞれ好みはあると思いますが、個人的には一番良い商品だと思いました。
商品自体の値段も3商品で真ん中とクオリティを考えると全く高くありません。
ただし、送料には要注意。
【三本線赤玉土】は今のところイワモトさんのみの販売ですが、大手ネットモールでは出店している楽天市場、ヤフーショッピング、Amazonの全てで適正な送料がかかります。
楽天市場やヤフーショッピングでは東北・関東・中部・関西は6480円未満なら864円で6481円以上は送料無料。北海道・中国・四国・九州は6480円未満なら1200円で6481円以上は1600円~段階的に送料が上がっていく仕様となっています。※2021年6月時点
住んでいる地域によっては送料無料の条件が緩い他の2商品よりも割高になってしまうので商品のクオリティと値段のバランスの良い商品を選ぶといいでしょう。
以上、メダカビオトープに使う硬質赤玉土の比較でした。少しでも購入時の参考になれば幸いです。
#メダカ #ビオトープ #硬質赤玉土 #焼成赤玉土