メダカ・ビオトープ

【メダカビオトープ】水草の入れ過ぎに注意!多すぎるとメダカが病気になることも…

コロナ禍のおうち時間を楽しく過ごすために始めたベランダメダカビオトープ

最初は1個あればいいかと思っていたけど、だんだんとビオトープを作るのが楽しくなっていき、今では7個まで数が増えました。

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1ヵ月前くらいに作った流木鉢と珪砂のビオトープ

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7個もあると管理がすごく大変なのでは…と思われそうですが、毎日のメダカの餌やり以外は基本放りっぱなしで2、3日に1回の足し水と10日から2週間に1回程度プロホースで底床の掃除をするくらいなのでそこまでではありません。




水質を浄化する水草はメダカビオトープに欠かせない存在?

ただ、ちょうど今時期、6月~7月くらいには水草の手入れをしっかり行うようにしています

4、5月頃はそれほどでもなかったのに、6月に入って水温が25度を超えてくると水草の成長が一気にスピードアップし、気がつけば水面が水草だらけに…。

水草でいっぱいのビオトープ

水草でいっぱいのビオトープ

水草は水質悪化につながる硝酸塩やリンなどを吸収・消化する高い「水質浄化能力」を持つので、ろ過フィルターを付けないビオトープには欠かせない存在といわれています。

水質浄化効果以外にも魚たちの隠れ家や産卵床になったり、水面に日陰を作ることで直射日光を遮り水温上昇を防いだりと有益。

見た目的にも水草がないとどうしても殺風景になってしまうので私も全てのビオトープに水草を入れています。

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メダカの泳ぎを邪魔しないように水草は”適度”に入れる事が重要

ですが、水草をたくさん入れればいいかというとそうではなく、「薬も過ぎれば毒になる」ということわざ通り“適度”に入れることが重要です。

特にメダカが主に活動している”上層”部分が水草でいっぱいになっている場合は身動きできなくなってしまうので要注意!

具体的にはマツモやアナカリスなどの沈水性浮遊植物の成長には気をつけましょう

これらの水草は丈夫で水質浄化能力も高いのですが、成長が非常に速く気がつけば上層部分が水草でいっぱいになっているということもよくあるのでこまめな手入れが必要です。

アマゾンフロッグピットなどの浮草も成長が速く水面を覆ってしまうので適度に減らしてあげる必要がありますが、水面から上層部分まで厚めに繁茂するマツモやアナカリスの方がメダカにとっては邪魔そうに見えますね。

ただし、浮草が水面を覆ってしまうと空気中の酸素を水中に取り込めなくなり溶存酸素量が低くなります。するとメダカやエビなどは酸欠状態になり最悪死んでしまうので注意しましょう(特に夏場は水温が上がり飽和溶存酸素量が低下するので要注意)。

水面に広がるアオウキクサ

浮草の場合はこんな状態でも案外問題なかったりします。ただし酸欠には注意!

初夏に増殖するカラムナリス菌に注意

私の経験上、水草がいっぱいの容器で自由に動けなくなったメダカはだんだんと元気がなくなっていき、なかには痩せ細ったり折れ曲がるなど体が変形してしまう子も出てきます。

さらに、初夏の今時期はカラムナリス菌にやられてヒレが溶けたり下半身が動かなくなり最後は★になってしまう子も…。

1匹でもカラムナリス菌にやられてしまうと、同じビオトープ内の健康なメダカたちにも感染が広がり手に負えなくなります。

私が6、7月は念入りに水草の手入れをするようにしているのは初夏に爆発的に増殖するカラムナリス菌が理由です。

カラムナリス病

滑走細菌の一種である「フレキシバクター・カラムナリス菌」による感染症。

普段は環境水中に常在していて、水質悪化や過密飼育、過剰投餌などで魚の健康状態が悪くなった時に感染し発病させる(条件性病原菌)。

えらひれなどに感染し、口ぐされ病・尾ぐされ病・鰓ぐされ病・細菌性皮膚炎を引き起こす。

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経験上、水草をあまり入れてなくてメダカたちが元気に泳ぎ回れる環境ではカラムナリス菌にやられにくいので、やっぱり身動きができずに浮かんでいるだけの状態は健康的によくないのだと思います。

【水草で自由に動けない→ストレスがたまり免疫力低下→カラムナリス菌に感染→水槽内でカラムナリス菌が増殖→他のメダカたちにも感染】という流れもメダカがカラムナリス菌にやられてしまう原因のひとつなのかも。

メダカも人間と同じでたくさん運動してしっかり食べるのが一番なんでしょうね。

あとは、上層を覆った水草で体が擦れたり、自由に動けないことでメダカ同士の喧嘩が激しくなったりして体にキズがつき、そこから感染するなんてこともあるかもしれません。

まとめ

今回は、水草はビオトープにとって有益ではあるものの、メダカの泳ぎの邪魔になるくらい繁茂してしまうとメダカのコンディションが悪くなり病気になってしまう可能性もあるので要注意という内容でした。

 

最近はビオトープに入れる水草を少なめにしてメダカたちができるだけ自由に泳げるようにしています。

ウィローモスとパールグラスとホテイアオイのビオトープ

ホテイアオイは水質浄化能力が高く産卵床としても優秀

ロタラとマツモとホテイアオイのビオトープ

マツモを入れる場合は成長具合をチェックし泳ぎの邪魔にならないようにこまめに手入れ

水草をたくさん入れれば水中の養分を吸収し富栄養化を防いでくれるので、苔やアオミドロが発生しにくくなったりグリーンウォーターになりにくくなりビオトープの鑑賞性は上がります。

ただ、ろ過バクテリアがきちんと機能していたり定期的に水換えをしていれば、たとえ水草が少なくても、極端に言えば全くなくてもメダカたちは元気に暮らせるので、水草を入れる場合は泳ぎの邪魔にならないようにこまめにメンテナンスしたいですね。

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この記事を書いた人
ガガ

猫飼い歴30年以上の猫好き、生き物好きで、スポーツや読書、料理、調べものが趣味。
野球とサッカーは観戦するのもプレーするのも好きです。
料理は作るのも食べるのも好きですが甲殻類アレルギー持ちです。

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