メダカビオトープの底床(底砂)選びは、水質や景観に大きな影響を与える重要なポイントです。
様々な選択肢がありますが、一般的には赤玉土や大磯砂などを使う人が多いですね。あとは、求める環境によってソイルや荒木田土などを使う人もいるようです。
私は当初は普通の赤玉土を使い、後に硬質(焼成)赤玉土をメインに使うようになりました。
赤玉土の多孔質(多数の微細な穴や空洞が存在)な構造は、ろ過バクテリアの定着に有利な条件を備えています。
これらのバクテリアは水中の有機物を分解するため水質浄化に役立ち、赤玉土自体も不純物の吸着と緩やかな濾過効果により水の透明化に貢献します。
また、赤玉土には硬質タイプもあります。硬質タイプは一般的な赤玉土に比べて強度が高いのが特徴。
この硬質タイプを使用すると交換サイクルが長くなるため、メンテナンスの手間を減らすことができます。
➡(当ブログの記事)【メダカビオトープ底床】硬質(焼成)赤玉土の色や大きさ、硬さを比較
ただ、ずっと同じ素材だと見た目的に飽きるし、定期的な交換も面倒。
そこで、水槽用品で有名な水作の「珪砂(けいさ・けいしゃ)」を試してみることにしました。
水作の「珪砂」の概要やメリット・デメリット
商品概要
- 高品質な天然素材100%の観賞魚水槽用底砂
- 自然な雰囲気と安定した水質の理想的な水槽環境を演出
- 国内工場で洗浄処理済み
使い方と特徴
使い方は簡単。軽く水洗いしてビオトープに入れるだけです。
「国内工場で洗浄処理済み」とのことで、実際そこまで汚れは目立ちませんでした。
珪砂の粒の大きさは1~2mm程度で、細かすぎず粗すぎない使いやすいサイズ感です。
形状は少し角張っていて、ある程度の重さがあるので、水の流れで舞い上がりにくいのも特徴です。
底砂の厚さは、メダカビオトープでは薄めに設定するのがおすすめ。個人的には底が見えないかどうかギリギリの1cm程度で十分だと思います。
珪砂は水質浄化効果が低いため、厚く敷く必要がありません。
薄く敷くことで、有機物の蓄積を抑え、水質管理が容易になります。また、珪砂の特徴である美しい景観を最大限に活かしつつ、メンテナンスの手間も軽減できます。
ただし、水草を植える場合は、その部分だけやや厚めにする必要があるでしょう。
この珪砂を使った3個のメダカビオトープを作ってみて、まず感じたのは見た目の面白さ。
赤玉土の茶色とは違う、白っぽいグレーの色合いが和風テイストで神社の境内とか枯山水っぽい雰囲気を醸し出しています。
※ただし、珪砂は天然の素材であるため、採掘場所や製造ロットによって違いが生じることがあります。
さらに嬉しいのがお手入れのしやすさ。
底面の掃除にプロホースを使えば、珪砂の中のゴミだけを吸い取れます。
赤玉土のように潰れることもないので、半永久的に使えるのもうれしいポイントです。
デメリットと対策
一方、赤玉土と比べるとバクテリアが住み着きにくいのがデメリット。
これが原因でグリーンウォーター化しやすくなる可能性も。
またpHが若干アルカリ寄りに傾きがちなのも特徴です。
ただ自分の経験やネットの評判を見てもpH8までいかず、7台に収まることが多いです。
バクテリア対策として、私は赤玉土を一部併用しています。
具体的には赤玉土を鉢に入れたり、底床の一画に敷いて水草を植えたりしています。
加えて溶岩石を入れるのもおすすめ。
多孔質な溶岩石は景観アクセントになるだけでなく、バクテリアの住処となって水質浄化に一役買ってくれます。
➡(当ブログの記事)【メダカビオトープ】溶岩石の効果やメリット・デメリット
まとめ
以上、水作の珪砂を使ったメダカビオトープ作りについて紹介しました。
ビオトープによく用いられる赤玉土とはひと味違う、和風テイストあふれる自然な景観のビオトープが楽しめるのが魅力です。
お手入れのしやすさもうれしいポイント。
ユーザーレビューでも評判は上々で、色や粒の大きさへの満足度は高いようです。
水槽の環境に合わせて赤玉土や溶岩石と併用するなど、使い方に一工夫加えれば、さらに快適なメダカビオトープが作れるはず。
初めての底床素材としても、赤玉土に飽きてきた人の次なる選択肢としてもおすすめです。
- 和風の美しい景観が作れる
- お手入れが楽
- 赤玉土や溶岩石との併用でさらに理想的な環境に
ぜひ、珪砂を使ったメダカビオトープ作りにチャレンジしてみてください!
#メダカ #ビオトープ #珪砂