恒例の【通販おせち】紹介コーナー。
今年は【板前魂】の通販冷凍おせちを購入したので、お店の概要やおせちの味や見た目の感想、口コミ・レビューなどを書いていきたいと思います。
人気通販おせち店【板前魂】の概要と食レポ

おせち料理専門店【板前魂】とは
おせち料理専門店【板前魂】は2000年代からぐるナビ市場、楽天市場、ヤフーショッピングなどに出店して数々の賞を獲得。安くて美味しい通販冷凍おせち販売店としてトップクラスの知名度・売上を誇っています。
「ちこり村」や「博多久松」などと並んで、大手ネットモールの人気おせちランキングで常に上位をキープしている人気店ですね。
【板前魂】を運営しているのは「株式会社 ナカノモードエンタープライズ」という会社。
“モード”なんておせちを作っている会社にしては随分こじゃれた名前をつけるんだなと不思議に思い調べてみると、どうやら祖業は「洋服屋」とのこと。
創業者は中野延市という方で、一時は年に5回もニューヨークで展示会を開催するくらい勢いがあったみたいですが、同時多発テロが起こってからいろいろと事情が変わり無念の帰国。
その後、モード業界で培ったマーケティングの手腕を活かして通販おせち業界に参入し今に至っているようです。
お笑いコンビ「ビタミンS」との関係
その他、会社のことを調べていて面白いと思ったのが吉本興業に所属するお笑いコンビ「ビタミンS」との関係。
ビタミンSはお兄ちゃん(本名:中野将幸)とマイコ(本名:中野舞子)の実の兄妹からなるお笑いコンビなのですが、実は二人とも創業者である中野延市氏の子供なんです。
その縁もあってか、コンビの実の弟であり(二男一女の三人兄弟)現在はナカノモードエンタープライズの社長を務めている中野聡志氏が若い頃に店長として働いていた居酒屋「フジヤマドラゴン」には麒麟、千鳥、メッセンジャー、かまいたち、シャンプーハットなどの有名芸人が足繁く通っていたようです。
よくビタミンSやかまいたちが板前魂のおせちを宣伝していたのはこういう事情があったんですね。
【板前魂】の冷凍おせちを食べた感想
それでは板前魂のおせちを紹介していきます。
たくさん種類がある中で選んだのは五人前和洋風三段重『極』
板前魂のおせちは種類が豊富で、予算や人数、料理や素材の内容(和風/和洋風/和洋中など)から好みのものを選べます。

一番人気は三人前で値段も10000円を切るコスパ抜群の本格和洋風三段重おせち『花籠』らしいのですが、今回私が選んだのは大きなオマール海老が高見えする五人前和洋風三段重おせち『極』です。
解凍方法と解凍時間
おせちは指定通り12月30日に到着。
カチコチ状態の冷凍おせちを箱のまま室外(常時5℃以下)で20時間ちょっと放置して解凍完了です。これだけ置いても一部の料理はまだちょっと凍ってる。

特大八.五寸 和洋風三段重おせち『板前魂の極』
8.5寸のクソデカ重箱三段なんて我が家の小さな冷蔵庫には入らないんで少々荒っぽい解凍方法になりましたが、良い子はお店のおすすめの解凍方法を実行してくださいね。↓

お店おすすめの解凍方法が書かれた同梱紙
- お重を重ねたまま冷蔵庫で解凍→ 5~7℃で24~36時間
- お重を一段ずつラップで包み冷蔵庫で解凍→ 5~7℃で8~10時間
- 箱のまま室内冷暗所で解凍→ 8~12℃で12~20時間
料理がぎっしりきれいに詰まったコスパ抜群のおせち
料理の内容や数は毎年変わるそうですが、2023年度の極おせちは全部で46品でした。

おせちのお品書き

板前魂の極 一の重

板前魂の極 二の重

板前魂の極 三の重
↑がそれぞれのお重の中身。
彩りがきれいで量も凄い!
コスパなら板前魂が最強という人が多い理由が分かる気がします。
昔問題になったどこかの通販おせちみたいにスカスカで片寄りだらけということもなく、ぎっしりきれいに詰められています。

料理ごとの原材料や添加物、アレルギー物質などが記載された同梱紙
おせちに同梱されている原材料・添加物・アレルギー物質が記載された紙を確認すると、外国産の食材が多いように見えますが、それでもこの値段でこの量はありえない…。たくさん売れる人気店だからこそこのコスパが実現できるんでしょうね。
このお重三段に加えてお店自慢の福良鮑で全46品です。
「まずい」という評判が不安だったがどの料理も水準以上の味で悪くない
それでは板前魂のおせちの味の感想を簡単に。
Google検索で「板前魂」と入力してみると「板前魂 おせち まずい」がサジェストキーワードの一番目に出てくるので若干不安でしたが、実際に食べてみると全然そんなことはありませんでした。
ほっぺたが落ちるほど美味しいという料理はなかったけれど、どのおせちにも入っているような定番の料理はどれも水準以上。

おせちの定番「黒豆」も見た目・味共にGOOD
味付けはやや濃いめでおかずとして食べられる料理が多め
全体的な味付けはやや濃いめかな。
以前食べた『博多久松』みたいに喉が渇くほど濃くはないけど、お酒やご飯のお供にちょうどいい濃いめの味付けです。
料理の内容は実用的というか、美味しくなくても伝統的な料理だから入れとこうみたいな料理が少なく、しっかり食べられるものが多いと感じました。
料理をピックアップして紹介
いくつか料理をピックアップして感想を書いていきます。
オマール海老のグラタン
まずは見た目的には完全におせちの主役だけど味はいまいちなことが多い「オマール海老のグラタン」ですが、板前魂のはなかなか美味しかったらしく皆驚いていました。残念ながら私は甲殻類アレルギーなので食べられず…。
具体的には、一般的なおせちのオマール海老料理と比べて身がしっかり入っていたしホワイトソースの味も美味しいとのこと。
福良鮑
次はお店一推しの「福良鮑」。
高級食材である蝦夷あわびを肝ごと煮込み、その煮汁と一緒に真空パック詰めされた料理です。
お店おすすめの食べ方はスライスしてそのまま食べるか、炊き込みご飯として食べるか。
私は今回親戚たちと一緒に食べたので炊き込みご飯にする余裕はなかったためそのままスライスして食べました。
そのままスライスしてもいいけれど、より柔らかく食べられるように縦に包丁を入れました。
切り分けたあわびを殻に盛り付けて完了!
味付けは薄すぎず濃すぎずで良い感じだったし、肝も砂が全然混ざってなくて美味しかったです。
真だら子昆布煮・子持ちヤリイカ・照り焼き帆立
私が大好きな料理である「真だら子昆布煮」の味もなかなかのもの。
甘辛く濃厚でちょうどいい味付けでした。

真だら子昆布煮
茶色系の料理では「子持ちヤリイカ」や「照り焼き帆立」なんかもご飯に合いそうな味付けで美味しかったです。

子持ちヤリイカ

照り焼き帆立
しそ風味の姫れんこん
皆の受けが一番良かったのは「しそ風味の姫れんこん」。
味はすっきりしていて美味しいし食感もシャクシャクで歯ざわりが良く、見た目もきれいですよね。

しそ風味の姫れんこん
ドライ塩トマト
あとは「ドライ塩トマト」も美味しかった。
『博多久松』のおせちにも入っていたけど、酸味と甘みのバランスが良くて食感も良い感じなんですよこれ。

ドライ塩トマト
焼湯葉
今まで食べたおせちには入っていなかった「焼湯葉」なんかは面白いなあと思いました。

焼湯葉
コロナの大流行が終わり黙食する必要もなくなったんで、皆でワイワイ言いながらおせちを食べるわけなんですが、変わった料理があると「これ何?」みたいな感じで妙に盛り上がります。
年配の方はおせち特有の伝統料理の小ネタもよく知ってるから若い世代にその話をしたりで良いコミュニケーションにもなるし。おせち料理のそういうところ個人的には好きですね。
デザートと甘めのおかず
最後に甘い系の料理ですが、「オーロラカスタード」や「三色雪玉餅」、「きんとん」などのデザートも美味しかったし、「くるみ甘露煮」のような甘めのおかず料理も評判が良かったです。
私はおせちに入っているデザートが好きなので、個人的にはもう少しいっぱいデザートを入れてほしいところですが、おかずの方をいっぱい入れてほしいという人も多いと思うので、まあそこは好みの問題ですね。
唯一残念な味だった「小鯛西京焼」
こんな感じで板前魂極おせちの料理は全般的に美味しくて満足でしたが、一品だけとんでもなく不味くて食べられない料理がありました。
それは「小鯛西京焼」という料理。
どんな味かと聞かれれば表現がなかなか難しいけれど、汚い水で作った氷が解けた後の水で腐った魚を漬け込んだみたいな味というか。
私は魚好きなので先頭を切っておせちに入っている魚料理を食べていたのですが、この料理を口に入れた瞬間思わず吐き出してしまいました。それくらい一瞬で不味いと感じる強烈な味です。
子供も含めたくさんの親戚がいたので一番最初にこれを食べたのが自分でよかったと思いました。HUNTER×HUNTERの作中でゴンさんと戦った時のネフェルピトーみたいな気持ち。
試しに料理人の親戚にも食べてもらったところ、これは料理の上手い下手ではなく冷凍など保存の時点でミスってしまったのでは?とのこと。
その他の料理はほぼほぼ水準以上で美味しかったのにこの一品だけは本当に残念でしたね…。
まあその分を差し引いても十分満足できる値段と量、そして味だったと思います。
【板前魂】冷凍おせち(極)の口コミ・レビュー
板前魂公式ショップの口コミ・レビューを見るとおせち(極)の総合評価は平均★4.3(5段階)と高評価でした。ショップ自体の総合評価はさらに高い★4.6以上。※2023年時点
高評価の理由はやはり値段は安いのに量は多いというコスパの良さが多く、味付けに関しても美味しかったというものが多かったです。
低評価の理由は自分には味付けが合わなかったというものがほとんどで、その他には添加物が多いというものもありました。
まあ確かにおせちは子供やお年寄りも一緒に食べるものなので安全性は気になりますね。
その点はお店の方も分かっているようで、個別に「安心安全について」というページをつくってアピールしています。
主なアピール点は「中国産主原料を使わない」「ソルビン酸を使わない」「合成着色料は使わない」の3点。このあたりは『博多久松』とよく似ていると思いました。
それに加えて異物が入っていないかとか料理が細菌に汚染されていないか、あとは味がおかしくないかなどをチェックしているとのこと。あの小鯛西京焼はチェックを突破したのか…。
添加物の多さに関しては原材料・添加物・アレルギー物質表に全て記載されているのでそこを見て許容できるかどうかを判断すればいいかと思います。
ざっと見た感じ当然ではありますが全て厚生労働省から食品添加物として認められているものなので問題はないでしょう。
ちなみに多くの料理に入っている「ソルビット」というのは「ソルビン酸」(細菌やカビの発生・増殖を抑える保存料)に名前が似ているけれど、じゃがいもやとうもろこしのデンプン由来の甘味料です。
➡【板前魂】冷凍おせち極の口コミ・レビューをもっと見る(楽天市場)
まとめ
以上が人気通販冷凍おせち店【板前魂】の概要やおせちを食べた感想、口コミ・レビューです。
値段と量には大満足!
『博多久松』と双璧と言われる圧倒的なコスパはさすがだなと思いました。
味に関しては、Google検索のサジェストキーワードで一番最初に「板前魂 おせち まずい」と出てくるので不安でしたが、いざ食べてみると全然そんなことはなく、ほとんどの料理が水準以上の味で美味しかったです。
一品だけお店側の保存がうまくいかなかったのか本来の味ではない料理があったのでそこは少し残念でした。
口コミ・レビューについては概ね高評価(5段階の★4.3以上)。高評価の理由としてはコスパの良さや味の良さ、低評価の理由は味が合わなかったや添加物への不安などが多かったです。
個人的には全てにおいて『博多久松』に似ているという印象。久松の方がちょっと味が濃いかな。
なので、おせちの料理が発表されたら自分が好きな料理、美味しそうだと思う料理が多い方を選べばいいのではないかと思います。
ただ、私以外の親戚たちは板前魂の方が美味しかったという人の方が多かったですね。
超円安による原材料や人件費、運賃などの異常な値上がりでおせちのクオリティを維持するのは大変だとは思いますが、今後も安くて美味しいおせちを提供してくれることを願っています。
【お試しおせち】




【コスパが良いおせち】

【洋風おせち】

【主原料が国産の安全安心おせち】

参考にさせていただいた記事・サイト