恒例の【通販おせち】紹介コーナーです。
今回は、岐阜県中津川市に本社を置く『株式会社サラダコスモ』が製造・販売している【岐阜･中津川 ちこり村】の通販冷蔵おせちの感想や評判について書いていきます。
大人気のちこり村冷蔵おせちの特徴
ちこり村の冷蔵おせちは毎年早期に売り切れる人気商品
ちこり村のおせちと出会ったのは一昨年の10月頃でした。
一般的な通販おせちによく見られる冷凍タイプではなく、「冷蔵」タイプのおせちが美味しいと評判だったので、ぜひ食べてみたいと思い、すぐに注文しようとしました。しかし、残念ながら既に売り切れていました。
通常、他の店の通販おせちなら11～12月頃まで普通に在庫があるのですが、ちこり村の冷蔵おせちは毎年9月下旬くらいには完売してしまいます。
通販おせちの中では高価格帯に位置するにもかかわらず、その人気ぶりには驚かされます。
特徴1. 冷蔵おせちならではの新鮮な食材の味を楽しめる
ちこり村の冷蔵おせちが到着したのは12月31日。※ちこり村の冷蔵おせちは12月30日発送の12月31日着のみで到着希望日の指定はできません。
外箱の消費期限欄を確認したところ、1月2日と記載されていました。
冷蔵おせちは新鮮な食材を使用しているため、冷凍おせちと比べて味が優れていたり、解凍の手間が省けたりと多くのメリットがあります。
しかしながら、保存性の面ではやっぱり劣ります。届いたら早めに食べきることをお勧めします。
特徴2. 素材の味を生かした薄味の味付けが魅力
ちこり村の冷蔵おせちを実際に食べてみて、全体的に味付けが控えめ（薄め）だと感じました。
一般的な冷凍おせちのように、食材の質を無視して濃い味付けでごまかすのではなく、丁寧な下処理と調理を行いつつ、基本的には質の良い食材本来の味を引き立てるよう、薄めの味付けを心がけているように思われます。
これにより、使用している食材の質の高さと本来の風味をしっかりと感じ取ることができました。
特徴3. 一般的なおせちにはない本格的なデザートが自慢
ちこり村のおせちのもう一つの特筆すべき点は、デザートの充実ぶりとそのクオリティーの高さ。
「栗くりきんとん」や「マカダミアナッツ風味フルーツチーズ」など、一般的なおせちではあまり見かけない本格的なデザートが用意されています。
これらのデザートは、どれも「絶品」と言えるほどの味わいで、デザートだけでも十分に満足できるレベルです。
早期予約がおすすめ！限定特典の中津川銘菓栗きんとんが美味
ちこり村の冷蔵おせちは毎年早期に完売してしまうほどの人気商品です。そのため、購入を検討されている方には早期予約をお勧めします。
私が選択した「27品人気2品増量タイプ」は、早期予約特典として、中津川の銘菓である「栗きんとん」が3個付いてきました。このような特典も早期予約の魅力の一つです。
これがめちゃくちゃ美味しかった！
栗の風味がしっかりと感じられ、甘さも控えめで絶妙な味わいに仕上がっています。
中津川の伝統的な高級和菓子らしく、保存料や着色料を一切使用せず、国産の栗と砂糖のみで作られているのも大きなプラスポイント。
早期予約の価値は十分にあると感じました。
➡当ブログの記事新杵堂の栗きんとんをお取り寄せ！上品な甘さと栗の風味が美味しい和菓子
【実食レビュー】ちこり村の冷蔵おせちを食べた感想と評価
では、ちこり村の冷蔵おせち料理を実際に味わった感想を、いくつかの料理を取り上げながら紹介していきたいと思います。
おかず料理は薄味の中に素材の旨味をしっかり感じられる味
浜汐海老
浜汐海老
まず最初に紹介するのは、主役級の存在感を放つ「浜汐海老」です。
以前、おためしおせちで味わった時にも印象的でしたが、やはりその大きさは圧巻でした。
今年は、ちこり村のおせち以外にも3種類のおせちを注文しましたが、ちこり村の海老がダントツで大きかったです。
殻を剥いても、こんなに大きい。
残念ながら、私は甲殻類アレルギーのため食べることができませんでしたが、一緒に食べた相方の感想を聞くことができました。
味はオーソドックスな塩味だったものの、臭みは全くなく、海老本来の甘みと旨味が十分に感じられたそうです。さらに、食感もプリプリとしていて非常に美味しかったとのことでした。
黒毛和牛のローストビーフ
黒毛和牛のローストビーフ
次に紹介するのは、もう一つのメイン級料理である「黒毛和牛のローストビーフ」です。
味付けは控えめな塩味で、個人的にはローストビーフ用のソースがあれば尚良かったと感じました。
しかし、質の良い肉を使用しているためか、柔らかさと旨味はしっかりと感じられました。薄味を好む方にとっては、特に美味しく感じられるのではないでしょうか。
添加物や発色剤を使用していない点も高評価。この自然な味わいと健康面への配慮は、ちこり村のおせちの特徴の一つと言えるでしょう。
飛騨牛の八幡巻
飛騨牛の八幡巻
お肉料理つながりで「飛騨牛の八幡巻」も紹介します。
こちらはローストビーフよりもしっかりとした味付けがなされており、牛のバラ肉の旨味とコクが牛蒡と見事にマッチしていました。
冷えた状態で食べると脂が固まっているため比較的あっさりとした印象でしたが、温めて食べると旨味とコクがさらに引き立ち、一層美味しく感じられました。
ただし、相方にとっては脂の濃厚さがやや強く感じられたようで、もも肉でも良かったと言っていました。
かれい西京焼
かれい西京焼
「かれい西京焼」は、おためしおせちでも印象的だった一品です。カラスガレイをここまで美味しく調理できることに驚かされました。
本番のおせちでも、臭みは全くなく、旨味がたっぷりで食感も柔らかく、非常に美味しかったです。
ただし、おためしおせちと本番のおせちでは若干の違いがありました。
おためしの際は皮の部分がほとんどなかったのですが、本番では皮がしっかりと付いた大きな切り身が入っていました。個人的には、その皮の部分の食感が少し苦手でした。
魚好きの方からすれば、皮や皮の下の脂が乗った部分こそが美味しいと言われるかもしれません。しかし、私にとってはあのブニブニとした食感がちょっと…。
鰊昆布巻
鰊昆布巻
「鰊昆布巻」も、おためしおせちに入っていて驚かされた料理のひとつです。
他のおせちによく見られる、苦味が強すぎる既製品とは明らかに違って、ちこり村の鰊昆布巻は、鰊の旨味と昆布の旨味が見事に調和し、それらを引き立てる程よい苦味が加わっています。
これまではあまり好きではない料理でしたが、ちこり村のものを食べてイメージが変わりました。
酢〆カンパチと梅胡瓜の卵巻
酢〆カンパチと梅胡瓜の卵巻
今年の新しい魚メニューである「酢〆カンパチと梅胡瓜の卵巻」も紹介。
カンパチの味わいがしっかりと感じられ、胡瓜の爽やかな香りと食感が料理全体を引き立てていました。
個人的には、酢の味がもう少し強くても良かったかもしれませんが、全体的には美味しい一品でした。
見た目もきれいなので、継続して入れてほしいなと思いました。
つぶ貝の青のり和え
つぶ貝の青のり和え
魚介料理で惜しいと思ったのが「つぶ貝の青のり和え」。
私は貝類が好きなので、回転寿司に行くとよくつぶ貝を頼むのですが、ちこり村のつぶ貝は回転寿司のつぶ貝とは全く違う立派なつぶ貝を使っています。
回転寿司のつぶ貝が味のないガムのような食感であるのに対し、ちこり村のつぶ貝は新鮮なサザエのような旨味たっぷりの味わいでした。
個人的には青のりと和えるのではなく、つぶ貝だけを煮たり炊いたりして提供してくれていれば、120点満点の料理になったのではないかと思います。
青のりの香りが強すぎて、せっかくの高品質なつぶ貝の良さが半減してしまった印象を受けました。
野菜といぶりがっこチーズのテリーヌ
野菜といぶりがっこチーズのテリーヌ
次は新メニューの「野菜といぶりがっこチーズのテリーヌ」。
この料理は家族の間で特に評判が良く、とりわけワイン好きの相方は美味しいと絶賛していました。
いぶりがっこ（秋田県の内陸南部地方で作られる伝統的な漬物）の味は私にはあまり分かりませんでしたが、多様な食材が使われているにもかかわらず、全体的な味わいがうまくまとまっており、美味しかったです。
チーズなどの乳製品が好きな人は、絶対好きな味ですね。
数の子
数の子
おせちの定番である「数の子」も紹介しておきましょう。
色や形が美しく、粒々とした食感もしっかりと残っており、質の高い食材を丁寧に調理していることがよく分かる一品でした。
味付けは、これまで食べたどのおせちの数の子よりも控えめでしたが、二度漬けすることで水っぽさが抑えられ、だしの味わいはしっかりと感じられました。
個人的にはもう少し濃い味付けが好みですが、数の子好きの親戚は美味しいと絶賛で、ほとんど一人で食べてしまうほどでした（笑）
鰤の子
鰤の子と数の子
魚卵料理つながりで「鰤(ぶり)の子」も紹介します。
こちらも大きくて臭みの少ない良質な食材が使用されており、旨味とほくほくとした食感は十分に感じられました。
ただ、個人的には味付けがもう少し濃いほうが良かったと感じています。
あと2倍、いや1.5倍でも濃く味付けしてくれてたら、白ご飯2杯はいけただろうなと。
実際に白ご飯と一緒に食べてみましたが、残念ながら薄味すぎてご飯との相性はあまり良くありませんでした…。
帆立とめかぶのわさび風味イクラのせ
帆立とめかぶのわさび風味イクラのせ
白ご飯との相性が良かったのは、新メニューの「帆立とめかぶのわさび風味イクラのせ」でした。
まず最初にあれ？と思ったのはイクラの大きさ。
今年、ちこり村以外に3種類のおせちを食べましたが、それらに入っていたイクラはちこり村のものの半分ほどの大きさでした。
調べてみると、イクラには鮭（サケ）と鱒（マス）の卵を使ったものがあり、鮭の方がサイズが大きく、値段も高いとか。ちなみに、小さいイクラが必ずしも人工物というわけではないようです。
味については、鮭も鱒も同じという意見もあるようですが、個人的には鮭の方が甘みがあって美味しいと感じました。
やっぱりちこり村は質の良い食材を使っているんだなあと再確認。
この料理は薄味ではあるもののイクラの塩っけとめかぶの粘り、あとは茎わさびの辛さが白ご飯とよく合いました。
無漂白有平かまぼこ
無漂白有平かまぼこ
「無漂白有平かまぼこ」は、冷凍おせちとの明確な違いを感じた料理の一つです。
一般的な冷凍おせちに入っているかまぼこ料理は、カスカスした食感のものや味が少し水っぽいものが多いのですが、このかまぼこは瑞々しくしっかりとした食感を持ち、味わいも濃厚で美味しかったです。
有名店である「鈴廣かまぼこ」の特注品というのも大きいけれど、冷蔵のおせちだからこそのクオリティーなのかなとも思いました。
伊達巻
かまぼこと同様に、冷凍おせちだとカスカスした食感のものが多い「伊達巻」もしっとりしていて味も甘すぎず美味しかったです。
柿なます
柿なます
さっぱりした味わいの料理の中で特に印象的だったのは「柿なます」です。
冷蔵おせちならではの特徴として、冷凍おせちによく見られる水っぽさがなく、薄味ながらも酢や出汁の味がぎゅっと詰まっていました。そこに柿の自然な甘みと旨味が加わり、奥行きのある深い味わいを生み出していました。
平安時代から食べられている縁起の良い料理だし、見た目も涼やかなので、今後も継続的に入れてほしい料理のひとつです。
絶品デザートに感動！ちこり村自慢の甘味が素晴らしい
栗くりきんとん
栗くりきんとん
ここからは、ちこり村自慢のデザート類を紹介します。
まずは「栗くりきんとん」。
おためしおせちの記事でも長々と書きましたが、この栗くりきんとんは一般的なおせちに入っているサツマイモ混じりの栗きんとんとは違って、栗の風味がとにかく濃厚です。
栗きんとん発祥の地である中津川の「本物」は、さすがの美味しさです。
マカダミアナッツ風味フルーツチーズ
マカダミアナッツ風味フルーツチーズ
次に紹介するのは「マカダミアナッツ風味フルーツチーズ」です。
この料理は、ちこり村の人気料理アンケートで毎年「栗くりきんとん」と首位を争う、非常に人気の高いデザートです。
チーズとナッツの相性が抜群で、味わいは濃厚ながら食感も良し。
甘さも控えめで、飽きることなくいくらでも食べられます。個人的には「栗くりきんとん」よりもこちらの方が好みです。
今回購入した「人気2品増量タイプ」では、「栗くりきんとん」と「マカダミアナッツ風味フルーツチーズ」が通常タイプよりも多く入っており、これらの人気デザートをより多く楽しむことができます。
その他の甘味
渋皮栗煮
金箔黒豆
その他のデザート類は、「渋皮栗煮」「あんずのシロップ煮」「太陽の完熟金柑」など。
「渋皮栗煮」は栗を渋皮ごと甘露煮にした贅沢な一品で、美味しさは申し分ないものの、甘みがやや強め。そのため、単独で楽しむよりも、ぜんざいやお餅など他の料理と組み合わせて食べることをお勧めします。
また、通常の料理とデザートの中間的な位置づけとして「金箔黒豆」があります。
これは一般的なおせちに含まれる黒豆と比べて、見た目も味も数段上。
単なる甘さだけでなく、複雑な味わいを感じられ、使用されている豆の質の高さと調理技術の高さがしっかり反映されているなと思いました。
口コミ・レビューから見るちこり村冷蔵おせちの評判
薄味好きな大人に人気！素材の旨味を堪能できる味付けが好評
販売店のレビューを見てみるとほとんどが高評価で星の平均は5段階中4.7と圧倒的。
味に関する評価では、薄味ながらも食材本来の味をしっかりと感じられる点が高く評価されています。また、使用されている食材の質の高さを称賛する意見も多く見られ、味に関する不満はほとんど見当たりませんでした。
特に、薄めの味付けを好む人や、料理の本来の味わいを十分に楽しみたい人からの支持が強いようです。
一方で子供受けはイマイチ？濃い味を好む人には物足りなさも
おせちを一緒に食べた親戚の反応は人によって分かれました。
お年寄りや料理人など、味の分かる人々からは非常に高い評価を得ていました。
しかし、私のような味オンチの傾向がある人や子供たちからは、「味がほとんどしない」という意見もちらほら。
全体的に薄味であるため、物足りなさを感じる人もいるようです。
子供受けを狙うなら、もう少し濃いめの味付けの方が良いのかもしれませんね。
➡【岐阜･中津川 ちこり村】冷蔵おせちの口コミ・レビューをもっと見る(楽天市場)
まとめ：薄めの味付けが好きな人や、見た目より味重視の人におすすめ
ちこり村の冷蔵おせちは、全体的に薄めの味付けで素材本来の味を引き立てることに重点を置いた、大人向けの料理だと言えます。
味オンチの人や濃い味を好む人には物足りなく感じられるかもしれませんが、食材の味をダイレクトに楽しみたい人にはうってつけ。
丁寧な仕事ぶりと手の込んだ料理の数々は、値段以上の価値を感じさせてくれました。
印象的だったのがデザートです。
「マカダミアナッツ風味フルーツチーズ」や「栗くりきんとん」など、一般的なおせちには見られない本格的な甘味は、ちこり村の大きな魅力の一つと言えるでしょう。
デザートの質に関しては、数あるおせちの中でもトップクラスだと思います。
ちこり村の冷蔵おせちは、濃い味付けを好む人には少し物足りなく感じられるかもしれません。しかし、素材本来の味を楽しみたい人、特に繊細な味覚を持つ大人には非常におすすめです。
あっさりとした中にも上質な旨味が感じられる、奥深い味わいのおせち料理となっています。
ただし、価格が高めに設定されているため、値段重視の人には向かないかもしれません。
しかし、その味と素材のクオリティの高さを考慮すれば、納得できる価格設定だと言えるでしょう。
美味しいおせちが食べたいのなら、ちこり村の冷蔵おせちは選択肢に入れておきたいですね。
おまけで入っていた「ちこり村旨味だし」で作った雑煮も美味しかった
※ちこり村の冷蔵おせちはお届け日と配送エリアが限定されています。お届け日は12月31日のみ、北海道・青森・秋田・岩手・山形・宮城・福島・山口・愛媛・高知・九州・沖縄エリアの人は注文できません(冷凍おせちは全国配送可)。
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参考にさせていただいた記事・サイト