恒例の【通販おせち】紹介コーナー。
今回は楽天市場をはじめとする有名ネットモールで人気の通販おせち店【蔵王福膳】の概要や購入した【おためしおせち】の感想、口コミ・レビューなどの評判について書いていきたいと思います。
蔵王福膳おためしおせちの食レポや口コミ・レビュー
製造・販売会社は『株式会社 福膳』
画像引用:蔵王福膳グループ
蔵王福膳のおせちを製造・販売しているのは宮城県苅田郡蔵王町に本社を置く『株式会社 福膳』という会社で、おせちの他にも焼き魚や煮物等を中心としたお惣菜の製造・販売を行っているようです。
「蔵王福膳(くらおうふくぜん)」と読むのかと思ったら、温泉やスキー場で有名な蔵王(ざおう)町に本社があるから「蔵王福膳(ざおうふくぜん)」なんですね。なるほど。
元々は福島県東白川郡で会社を設立し、その後東日本大震災の影響で2013年から現地に移転したそうです。
蔵王福膳おせちの特長やこだわり
次は蔵王福膳おせちの特長やこだわりについて。商品ページから分かるウリは大まかに3点ですね。
1点目は20年以上おせちを作り続けてきた信頼感・安心感。
会社設立から長きに亘り自社での販売だけでなく大手百貨店や有名デパートなどにおせちを卸売りしてきたのは立派だと思います。
おせち市場もなかなか厳しい世界ですからね…。
競合も多いし問題でも起こせばすぐに取引がなくなってしまうので今まで生き残っているだけで信頼感が違います。
2点目は静電式急速冷凍機を使用することによる品質保持。
市販のおせちの市場規模は2000年頃には約300億円でしたが、2020年時点では600億円超と倍増しています(特に通販おせちは年5%弱の急成長)。
単独世帯が増えたことや共働き世代の増加で手作り派が少なくなったことが大きな理由ではあるものの、個人的には「冷凍技術の進化」も大きな要因ではないかと思います。
以前は「冷凍=まずい」というイメージでしたが、近年は急速冷凍技術が確立されたことで美味しく食べられる冷凍食品も増えてきました。
蔵王福膳のおせちは「静電式急速冷凍機」と呼ばれる非常に高性能な機械(おそらくサンテツ技研製)を使用しているため、食品のドリップ流出を最少に抑え本来の味に近い状態で食べることができます。
3点目は中国産主原料不使用。
個人的には中国以外でも危険な原料を輸出している国はあるし、国産でも産地を偽装するなどきちんとしていない業者もいるので中国産原料不使用なら絶対に安心安全とは思いませんが「中国=危険」というイメージを持っている人は多いと推測します。
おせちのページにも中国産主原料不使用の理由として「お客様リクエストにお応えしました!」と記載しているので私が思うよりもずっと中国産の食材に不安を感じている人が多いのでしょう。
ちなみに蔵王福膳以外でも「博多久松」や「板前魂」といった有名通販おせち店は数年前から一様に中国産主原料を使わない方針になっています。
蔵王福膳のおためしおせち「かぐや」の味や見た目の感想
前置きが長くなってしまいましたが、蔵王福膳のおためしおせちの感想を書いていきたいと思います。
カチカチの冷凍状態で届くので冷蔵庫に移し約1日程度放置すると解凍が完了します。
ぱっと見の感想は彩りが鮮やかで美味しそうな料理がいっぱい!
見た目は私が今まで購入したおためしおせちの中で一番きれいで、真ん中にある正月っぽい飾りにもこだわりを感じます。
この蔵王福膳のおためしおせち「かぐや」は5寸の和洋1段重で料理の数は15品。値段は送料込で2000円弱です。※2023年時点

お品書には原材料名やアレルギー物質が記載されています
値段的には「博多久松」よりは高いけど料理の数も多いし彩りもきれいなので文句なし。
そもそもおためしおせちを提供しているお店自体が珍しいので、赤字覚悟で味見をさせてくれるだけでもありがたいです。
それではいくつかの料理をピックアップして簡単に感想を。
にしん甘酢漬け

にしん甘酢漬け
一番美味しかったのはこの「にしん甘酢漬け」。
にしんを甘酢に漬けて数の子やにんじんと和えた料理だと思うのですが、甘酢の塩梅が絶妙で原材料のにしんも脂のしっかり乗った良いものが使われていて食感も素晴らしい。
こういう系の料理は魚の臭みは酢で消せているけど旨味はあまり感じないものが多いのによくこれだけの旨味が出せるなと驚きました。
金ごま鮪角煮

金ごま鮪角煮
この「金ごま鮪角煮」も好きな味。
濃いめの鮪の角煮に金ごまの食感と風味がほどよくマッチした、白ご飯によく合う料理です。
この料理も含めおためしおせちには米に合いそうなものが多かったので白ご飯を用意していたのですが、予想以上にめし泥棒が多くついついおかわりしてしまいました(笑)
味付焼帆立

味付焼帆立
めし泥棒その2「味付焼帆立」。
国産のホタテ貝を甘辛く仕上げた一品です。
やや小ぶりではありましたがしっかりとした味付けの中に旨味も感じる美味しい料理でした。
海老かんざし

海老かんざし
手が込んでるなあと思ったのは「海老かんざし」。
魚のすり身を海老で包んだ彩りのキレイな料理です。
例のごとく私は甲殻類アレルギーで海老やカニは食べられないので相方の感想ですが、海老と魚肉の味が調和していて出汁の加減もちょうどよく美味しかったそう。
ちなみに、おためしおせちの中で一番目立っていた「有頭海老」も水っぽさがなくしっかり旨味を感じる味だったみたいです。
一口にしん昆布巻

一口にしん昆布巻
「一口にしん昆布巻」もまずまずの味でした。
にしんの昆布巻は苦味が強いものも多くやや苦手な料理なのですが、蔵王福膳のはこれまで食べたものよりにしんが少なめで昆布の味が強く美味しく食べられました。
本当はにしん多めでそのにしんが美味しかったら最高なんだろうけど…まああっさりめの味で良かったと思います。
黒豆煮・さつま芋きんとん

黒豆煮とさつま芋きんとん
最後はデザート?の「黒豆煮」と「さつま芋きんとん」。
これはどこにでもあるような無難な味。
黒豆は国産のもので質もまずまず。味も薄すぎず濃すぎずでちょうどよい。やや硬めかな?と思ったけどまあこんなもんだろうという味です。
きんとんもよくあるさつまいもベースの甘みが前面に出るタイプ。複雑味はないけどまあ甘くて美味しいねという定番の味でした。
総合的な味の感想は「あれ?思ったよりも美味しい」という感じ。
実はお店の方には申し訳ないけど食べるまであまり期待してませんでした(笑)
蔵王福膳のおせちはタイプ的には博多久松や板前魂と同じ良コスパ系に入ると思うのですが、両者に比べるとレビューが少なかったのでもしかしたらあまり美味しくないのでは…と。
でも実際食べると有名店にも全然負けてない味で、特に「にしん甘酢漬け」は絶品。
是非他の料理も食べてみたいと思わせてくれる美味しいおためしおせちでした。
蔵王福膳おためし冷凍おせちの口コミ・レビューなどの評判
蔵王福膳のおためしおせち「かぐやの」口コミ・レビューに関してですが、おそらくおためしサービスを提供しはじめたのが最近だったみたいで数は少なめでした。
ただ、数は少ないながらも総合評価は★4.8と非常に高く、美味しかったという声が多かったです。
「おせちを選ぶのは大変難しいですが、このように試せるものがあると参考になります」というレビューはまさにその通りで、本番購入前に手頃な値段で味見ができるサービスを提供してくれているだけでもありがたいことだと思います。
まとめ
以上が【蔵王福膳】のおためしおせちを食べた感想や口コミ・レビューです。
おためしおせちの値段は送料込2000円弱。5寸の和洋1段重で料理の数は15品でした。
見た目は彩り鮮やかで見るからにめでたそうな飾りもついて文句なし。
味に関しても、どの料理も薄すぎず濃すぎずのバランスの良い味で美味しかったです。特に「にしん甘酢漬け」はめっちゃ好みの味でした(3回目笑)。
最初はとりあえずおためしおせちがあるなら買ってみて味をみてみようかなあくらいの気持ちだったのですが、想像していたよりもずっと美味しかったので本番購入も考えています。
お店のパンフレットを見ると定番は和洋3段重の「蔵王」みたいだけど、個人的に気になるのはその下の和洋3 段重「伊達百万石」ですね。
“豪華絢爛贅沢本格おせち”というキャッチフレーズはかなり期待できそうだし、宮城の会社とはいえ「伊達」の名前を出すのはよほどの自信があるのではと。
今年は既に「ちこり村」のおせちを予約してるので買ったとしてもあと1個か2個。
もう売り切れの商品も出てきているのでそれほど時間はないけどギリギリまで迷ってみます。
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参考にさせていただいた記事・サイト