日本最大級のネットショッピングモール「楽天市場」では、大体毎月1回はマラソンセールやスーパーセールといった買い回り系のポイントセールが開催されています。
買い回り系セールは1店舗なら+1倍、2店舗なら+2倍、5店舗なら+5倍…といった具合に購入店舗数が増えれば増えるほどもらえるポイントの倍率が上がる仕様(10店舗以上は+10倍で固定)になっているので、倍率を上げる為についつい余計な買い物をしてしまいます(笑)
最近買って失敗だったのがスーパーセールで半額になっていた『冷凍あんこう唐揚げ』。
普段は600グラムで3000円ちょっとのところがセールで1600円(送料込)くらいになっていました。
買った時は冷凍あんこうの相場が分からなかったので安いと思いましたが、調べてみると3キロで5000円とかで売っている店も。
とはいえ、クール便の送料だけでも1000円近くかかると思えば商品分は約600円。お店の利益はほとんどないと思います。
普段は調理しやすく値段も安い肉類ばかり食べているので、長期間保存もできて揚げるだけで簡単に魚を食べられるのはいいなと思いポイント対策も兼ねてとりあえず買ってみました。
楽天市場で買った冷凍あんこう唐揚げ
調理は簡単で見た目も美味しそうな冷凍あんこう唐揚げ
届いた冷凍あんこう唐揚げを早速開封。
あんこうの身に唐揚げ粉がまぶされカチコチに凍った状態です。身はかなり肉厚な感じでとても美味しそうに見えました。
しかし、記事タイトルの通り今回は悪いレビュー。なので購入店名などは避けます。
ただ、転売屋とか粗悪なお店ではなく創業100年以上の老舗魚問屋であんこうも下関で揚がったものです。
どんな感じで揚げればいいのか分からなかったので、とりあえず商品に同梱されていたおすすめ調理方法の通り、凍ったまま160~170℃で4~5分間揚げてみました。
揚げあがりはこんな感じ。
きれいなきつね色で身もたっぷり。見た目は本当に美味しそうです。
これは絶対に美味いはずとワクワクしながら食卓に運びました。
しかし…
水っぽくて臭みが強くあまり美味しくない
一口齧った時まず口の中に広がったのは「生臭さ」でした。
食べられないほどではありませんが、臭いのは臭い。さらに冷凍だからか水っぽさも。
食感もファサファサした感じであまり良くはありません。
もう少しきめ細かくてしっとりしていると思っていたのですが…。
総評としては、お世辞にも美味しいとは言えない味。タラの身に似ているけどもっと臭みが強くて水っぽい感じでした。うーん、まずい!
これまで唐揚げにして食べたことはないけれど、鍋で食べたあんこうは臭みが少なく美味しい上品な白身魚という感じだったので、今回の味には本当に驚き。
相方は一口食べて「まずっ!」と言ったきり全く手をつけることはなく…。
捨てるのはもったいないのでなんとか私一人で食べきりましたが正直辛かったです。
自作あんこう唐揚げ
スーパーで鍋用のあんこう切り身を発見
それから約一か月後。
いつも行くスーパーで偶然鍋用のあんこうの切り身を発見。普段は売っていないので珍しいと思います。
値段は1パック500円くらい。高級魚、高級食材と言われるあんこうなんで安くはありませんね。
冷凍あんこう唐揚げのものより骨が多く食べられる部位も少なそうでしたが、自分であんこう唐揚げを作ればあの嫌な臭みを消せるかもと思い買ってみることにしました。
下処理(霜降り)と下味で臭みを消す
まずは下処理を行います。
あんこうに塩を振って揉んだ後に熱湯をかけしばらく置いてからぬめりや汚れをきれいに取り除きます(霜降り)。
魚の臭みを取りたい場合は絶対霜降りをしたほうがいいです。
次に下味をつけます。
下処理をしたあんこうをしょうゆ、酒、しょうが、ニンニクを混ぜたタレに浸けます。
タレは鮮度が良いものなら素材の味を楽しむためにも薄めで、古いものなら臭み消しを重視して濃いめに作るといいかと思います。
片栗粉をつけて竜田揚げ風のあんこう唐揚げに
20分くらい浸けた後、タレを捨てて片栗粉をまぶし準備完了。
片栗粉しか使っていないので唐揚げというよりは竜田揚げですかね。
から揚げとの違いは、醤油で下味をつけることと、衣に片栗粉を使うことである。
から揚げは何で味を付けても自由だが、竜田揚げは醤油・みりんと片栗粉を使うのがルールである。
しかし、最近では下味をつけたから揚げや片栗粉を使ったから揚げも増えており、違いは分かりにくくなっている。
Wikipediaより
本当は1個ずつきれいに粉をまぶしたほうがいいのですが、面倒だったので適当に粉を入れて混ぜました。
前回と条件を一緒にしたかったので冷凍あんこう唐揚げと同じ温度で同じ時間揚げました。
ですが、調べてみると魚を揚げる場合は最初150~160℃くらいでじっくり揚げた後、高温でサッと二度揚げ、場合によっては三度揚げをした方が美味しく調理できるみたいです。
➡魚の唐揚げを骨までカリッと揚げるコツ!硬い背骨は骨せんべいにも|お魚 WEB-mag
臭みは全くなく食感も良し
揚げあがりはこんな感じ。
タレに浸けたのと片栗粉オンリーだったからか冷凍あんこう唐揚げよりも少し濃く揚がりました。黒っぽいのは焦げではなく皮部分です。
鍋用で骨が多く身が少なめの切り身だったのでやや貧相…。見た目は冷凍あんこう唐揚げの圧勝ですね。
しかし、肝心の味はというと…
こちらは自作あんこう唐揚げの圧勝!
まず臭みが0に近い。どの部分からもほとんど臭みを感じませんでした。
そして水っぽさもなく、外はサクサク中はしっとりの食感で旨味もギュッと詰まった感じ。なぜこんなに違うのか。
総評はとにかく美味い。魚の唐揚げの中ではトップクラスの美味しさなのではないかと思いました。
ただし、中骨は一度揚げでは硬くて食べられず。残しておいて二度揚げするとカリッと食べられました。香ばしくて食感も良く美味しかったです。
最初から二度揚げすればもっと美味しく食べられたかもしれませんね。
まとめ
現在は冷凍技術が発達し昔よりも美味しい冷凍食品が増えています。
この前購入した冷凍おせちもちょっと味は濃いかったけれどなかなか美味しくて冷凍食品も捨てたものではないなと思いました。

しかし、今回楽天市場で購入した冷凍あんこう唐揚げは予想以上にまずくて少し残念でした。
ただ、既に調理済みで凍ったまま油に入れられるのは凄く簡単でありがたいし、送料込みで100グラムあたり200円ちょっとというのはかなり安いと思います。
油の温度や時間などを調整したり、マヨネーズなど臭みを消せる調味料と合わせて食べればもう少し美味しく食べられるかもしれません。
冷凍のものに比べて自作のあんこう唐揚げは本当に美味しかったです。
大事だと思ったのはやっぱり下処理。多分霜降りを行うことで臭みが消えたのではないかと。
それほど手間はかからないし味は絶品なので、良さげなあんこうの切り身が売っていたらぜひ試してみてください。
次回はタレをもう少し薄めにし、小麦粉と片栗粉を混ぜて、二度揚げで調理したいと思います。