約1週間くらい前に今年のおせち選びの参考にするために有名通販おせち店【博多久松】のおためしおせちを購入しました。

【博多久松】のおせちはコスパが良いので親戚たちとの会食用はとりあえずこちらで決まり。
以前も注文したので中身は大体分かるのですが、15000円程度でインパクト抜群のオマールグラタンが入っているのは高級感があってありがたいですね。

ひとつは決まりましたが、今年はあと二つ、自分用と正月明けに来る友人たちとの会食用のおせちを購入しようと思っているので良いものはないかとネットモールを物色していると…
【フードスタジオ】というお店の「洋風おせち」が目に留まりました。
フードスタジオビストロ洋風お試しおせちの概要や感想
フードスタジオの運営会社
画像引用:株式会社Framework
私は通販で食品を購入する時には、どのような会社・人が作っているのかが気になるタイプの人間なのでこのお店について軽く調べてみることにしました。
【フードスタジオ】を運営しているのは大阪府堺市に本社を置く【株式会社 Framework(フレームワーク)】という2009年に設立された会社。企業理念は”堺から全国に食を通してワクワクをお届け”。
事業内容は鶏肉加工・洋風おせち製造・総菜製造・ネットショップ運営・ギフト商品企画開発となっています。
代表は江副晋平という方で、従業員だけではなく代表自身もシェフとしておせちの開発に取り組んでいるみたいです。
料理人になる前は歯科技工士(義歯などをつくる仕事)で、28歳の時に父親が経営する食品関連の会社に入社し、大阪黒門市場にあった「DELICA COCO」というお店で修行されたそう。
私は医療関係の仕事をしている方と話す機会が多く歯科技工士さんにもたくさん知り合いがいるのですが、真面目で創作意欲が高く手先が器用な方が多いイメージなので、料理人としての適性も非常に高いのではないかと思います。
長年料理に携わってきたシェフが代表を務めているお店は美味しい食品を販売していることが多いので、この点は大きなプラスポイントですね。
ビストロおせちとは
この【フードスタジオ】が提供しているのは今年18周年を迎えた『ビストロおせち』という通販冷凍おせち。
「ビストロ」という言葉はフランス料理などのレストランの中でも気軽に入れるこぢんまりとしたお店のことを言うので”肩肘張らずに気軽に食べられる洋風のおせち”という意味合いなのかなと。
ビストロおせちのこだわり第一は衛生管理の徹底。そして彩り豊かで見た目も美しく多くの人に好まれるメニューや味付けの「完食できるおせち」を目指して日々試行錯誤しているようです。
販売開始当初から使われているキャッチフレーズは「ワインによく合うビストロおせち」。
確かに一般的な和風のおせちはワインに合うとは言い難いですからね。お酒好きにはこの洋風おせちはいいかもしれません。
おせちのラインナップは洋風おせち・和洋おせち・和風おせち・企画おせちに分かれ、そこから洋風は「カメリア」「TSUBAKI」「プリムヴェール」など、和洋は「SAKURA」「マグノリア」など、和風は「なでしこ」など、企画は「楽市熊座モダンおせち」など、数多くの種類があります。
事前に一部の料理を味見できる「お試しおせち」
写真で見るとどのメニューも美味しそうだし値段も良心的だと思うのですが、初めてのお店だし洋風おせち自体も初なので、まずかったらもったいないという気持ちがどうしても残ってしまいます…。
どうしようかなとショップ内をウロウロしている時に見つけたのが「お試しおせち」でした。

数量限定&1家庭1個限りの販売ではあるものの、厳選した14品のメニューを味見でき、値段は送料込1980円(北海道や沖縄、一部地域は別途)。※2022年時点
【博多久松】のお試しおせちに比べるとやや高めですが、手間やクール便の送料を考えるとこのあたりが限界だと思います。
お試しおせちを売った時点では利益なんかないだろうし、口に合わなければ本番のおせちの注文もないので料理の味に自信のないお店にとってはメリットよりもデメリットの方が大きいかもしれません。
ただ、美味しければ話は別。
お試しおせちを買ってくれるような客は最上級の見込み客なので、味さえ気に入ってもらえれば成約は簡単なものになるでしょう。
ということで、ありがたくお試しおせちを購入させてもらうことにしました。
お試しおせちを食べた感想
注文から数日後にクール便でお試しおせちが到着。【博多久松】に比べると箱はやや質素な感じ。
同梱されている小冊子は、お試しおせち全メニューの概要や原材料、保存方法や解凍方法などが記載されていました。
お試しおせちの中身はこんな感じ。数あるメニューの中からお店が厳選したおすすめの14品が詰められています。
冷凍状態なのでかっちこちですが、彩りがすごくきれいで美味しそう。
小冊子に書かれていた解凍方法は、お重をラップでしっかりと巻き冷蔵庫で12時間置いた後、取り出して室温で約20~30分放置。
ちょっとめんどくさかったし早く食べたかったので、ラップをかけずに8時間くらい冷蔵庫に入れた後室温でしばらく置いてみました。←超めんどくさがり(笑)
軽くチェックしてみたらほぼ解凍できていたので、ワインを飲みながら味をチェックしていきます。※料理の説明は小冊子から引用。
有頭海老のアメリケーヌソース
まずは一番目立つ「有頭海老のアメリケーヌソース」。
私は甲殻類アレルギーで海老が食べられないので相方の感想ですが、和風のおせちは基本的に味付けが薄いのでこの料理のように濃厚なソースがかかっているのはうれしいし美味しい。予め殻を剥いてくれているのもポイント高しとのこと。
ちなみにアメリケーヌソースとはフランス料理のソースの一種で、海老の殻や味噌を使っているため甲殻類独特の甘みやコクを堪能できるそうです。
ムール貝トマトソース煮
次は「ムール貝トマトソース煮」。
ムール貝は産地や処理によって味が変わるのですが、この料理に使われている貝は臭みがほとんどなくクセも少なかったです。トマトソースも美味しくて”定番”という言葉がピッタリな味付けでした。
寒締め法蓮草とレンズ豆のチキンテリーヌ
3品目は「寒締め法蓮草とレンズ豆のチキンテリーヌ」。
テリーヌは挽肉やすり潰したレバー、魚のすり身、フォアグラ、野菜などを長方形の型(テリーヌ型)に混ぜ込んでオーブンで焼いたもの。
鶏肉メインなので味はあっさりしているのですが、ほうれん草やレンズ豆のほのかな甘みが加わることで優しい味わいになっています。
パテドカンパーニュ
4品目は「パテドカンパーニュ」。
レバーを使った料理ということで少し警戒していたのですが、臭みはほとんど感じず。
食感が良くて味付けも濃すぎず薄すぎずでちょうどよかったです。
笠子のエスカベッシュ
5品目は「笠子のエスカベッシュ」。
カサゴは私がブログのアイコンにするくらい好きな魚で見た目もかわいいし味もトップクラス。
どんな料理に使っても美味しい魚ですが、エスカベッシュにすることであっさり・すっきりな味わいに仕上がっていました。酢の塩梅もちょうどよかったです。
豚ヒレ肉の低温調理
6品目は「豚ヒレ肉の低温調理」。
添えられていたレモンをかけて食べましたが、しっとりしていて爽やかな味でした。味付けはちょっとしょっぱかったかな…。
あと、「ディップソースと一緒に~」とありましたが、ディップソース的なものはどこにもかかってなかったんですよね…。入れ忘れていたのか、本番のおせちにしか入っていないのか…うーん謎だ。
和風コルニッション
7品目は「和風コルニッション」。
最初はただのキュウリの漬物的なものも1品にカウントするのか…とちょっと舐めてましたが、このコルニッションとかいう漬物めちゃくちゃうまい!
シャクシャクした食感が心地良く、味もゆずのフルーティーな感じと深みのある旨味がしっかり染みこんでいました。今回のお試しおせちの中で一番「もっとたくさん食べたい」と思った料理です。
スモークサーモンのチーズロール
8品目は「スモークサーモンのチーズロール」。
間違いのない鉄板の組み合わせです。まずいわけがない!
チーズはコク強め、サーモンは臭みがほとんどなく旨味もしっかり。相方絶賛の料理でした。
豚トロ肉の山椒煮
9品目は「豚トロ肉の山椒煮」。
この料理は評価が分かれそう。
味付けに関しては濃すぎず薄すぎずでちょうどよく個人的にはとても美味しいと思いました。
ただ、豚トロ肉だけあって脂分が多いので、冷えた状態で食べるのを基本とするなら肉がまとった脂分が白く固まってしつこく感じる人もいるかもしれません。
私は豚の脂が好きなので固まった脂も美味しくいただきましたが、脂が多い肉があまり好きではない相方は若干微妙な顔をしてました。
赤魚のリエット・サーモンムース・いくら醤油漬け
10品目「赤魚のリエット」、11品目「サーモンムース」、12品目「いくら醤油漬け」はまとめて紹介。
加熱しフレーク状にした赤魚を具材と混ぜ込んで白身魚のリエットにしました。アンチョビの塩味にケーパーの酸味がお魚の旨味と合わさり風味豊かに仕上がりました。
泡立てた生クリームにピューレ状にしたサーモンやチーズなどを合わせ、風味豊かでなめらかな口当たりのムースにしました。赤魚のリエットと一緒にすくってお召し上がり下さい。
ツヤツヤとして丸く張りがあるまるで宝石のようないくら。口の中でプチプチと弾けてなんとも言えない甘さが広がります。お重を彩る食材として欠かせない1品です。
この3品は一緒に食べることをおすすめされていたのでその通りに食べてみました。
食感や味はそれぞれ違うのに一緒に食べると不思議と合う、そんな感じです。
全体的に少しクセがあるので和風料理が好きな私は少ししか食べませんでしたが、洋風料理が好きな相方が美味しい美味しいと言いながら全部食べてしまいました。
杏の梅酒漬け・濃厚ビタ―ショコラムース
デザートは「杏の梅酒漬け」と「濃厚ビタ―ショコラムース」。
セミドライの杏をひたひたの紀州産の梅酒に漬け込んでぷっくりとして艶やかになるまで戻しました。たっぷりと梅酒を吸い込んだ杏は芳醇な味わいが口の中に広がります。
ビターチョコを生クリームと合わせ濃厚で口溶けなめらかなムースに仕上げました。仕上げはチョココーティングしてアーモンドをのせてホワイトチョコをかけています。
杏(あんず)って今まであまり食べたことがなかったのですが、爽やかで甘みもちょうどよくてすごく美味しいと思いました。何個でも食べられそう。
ビタ―ショコラムースは想像通りの味。濃厚で甘い中に少し苦みもあって美味しかったです。
まとめ
以上がフードスタジオのビストロお試し洋風おせち14品を食べた感想です。
全体的な味付けは濃すぎず薄すぎずの絶妙な塩梅。メニューひとつひとつのクオリティも高く、洋食が好きな相方は「ハズレなし!」と大満足の様子でした。
私はどちらかというと和風の方が好きなのでちょっとくどいなあと感じる料理もありましたが、ほとんどの料理は美味しくいただきました。
あと、「ワインに合う」というキャッチフレーズは偽りなし!
スーパーなどで売られている洋食のオードブルは揚げ物やバリバリの肉料理が多いのでビールには合うけどワインにはちょっと…という感じですが、ビストロおせちは味付けが濃すぎずさっぱり・あっさりした料理も多くワインとの相性がすごく良い。
ワイン以外でもキリっとした日本酒にも合いそうだと思いました。
今回お試しおせちを食べたことで、お店の味や洋風おせちとはどのようなものかを十分に知ることができました。
私よりも相方の方が気に入り是非購入したいとのことなので「カメリア」か「プリムヴェール」のどちらかを購入予定です。
フードスタジオの洋風おせちを検討中で「絶対失敗したくない」という人は、事前に料理の一部を味見できるお試しおせちがおすすめです。
値段は2022年時点で税込送料込で1980円。数量限定なのでお早めに~。

