今年の正月は土日が被っているのでお休みが少なくそれほどのんびりとはしていられませんが、少しの時間でも仕事の事を一切考えずに過ごせるのは安らぎますね。
ただ、休みだからといって全く何もしなくていいというわけではなく、最低でも朝・昼・晩のご飯をつくる必要があります。
2日3日はしょうがないとして、せめて31日と1日はご飯をつくらなくてもいいようにと購入したのが『通販おせち』。
10年程前に起きたスカスカおせち事件のこともあって、「通販おせち=粗悪品」というイメージが強かったので通販おせちに手を出すことはなかったのですが、去年初めて「らでぃっしゅぼーや」というところの通販おせちを頼んで食べたところ見た目も味もなかなかよかったので今年も通販おせちを購入することにしました。
市販おせちの市場規模は年々増えており、2020年時点で600~630億円程度。その中でも急拡大しているのが通販おせち市場です。
今はインターネットの普及で、家にいながら誰でも簡単にモノを買える世の中ですからね。数年前までは年5%弱のペースで市場の成長が続いていると聞きましたが、新型コロナの影響で成長率はさらに上がっていると思います。
成長市場にはたくさんの企業・個人が参入してきます。
昔はネットで通販おせちを販売しているお店はそれほど多くはありませんでしたが、今は数えきれないくらいたくさんのお店が出店しています。
博多久松のおせち「博多」を食べた感想
数あるおせち販売店の中から今回選んだのは【博多久松(はかたひさまつ)】という会社。
製造・販売会社「博多久松」とは

博多久松(有限会社 久松)は、福岡を拠点におせち料理や本格和食、お惣菜などを製造・販売している会社。創業は昭和57年です。
創業者は日本料理専門の料理人である松田五郎氏。創業当初は鯛の姿焼きをメインとした食品製造工場を開設し、年間2万尾以上を結婚式場に販売していたそうです。
その後は順調に会社を大きくして製造工場を増やし、2004年には楽天市場に博多久松を出店。
これまでに培った調理技術と味を落とさず安全性も担保した冷凍技術によって、インターネット通販でも高品質なおせち料理を提供し、楽天市場やYahoo!ショッピングといった大手ネットモールでグルメ大賞やショップ・オブ・ザ・イヤー、年間ベストストアなどの数多くの賞を受賞し今に至ります。
博多久松のおせちを選んだ理由
なぜ今回博多久松のおせちを選んだのかについてですが、①通販おせちといえば博多久松という知名度の高さ、②値段の安さ、③安全性の高さ がその理由です。
楽天・Yahoo!などの大手ネットモールで高評価
楽天市場やYahoo!ショッピングで多くの賞を受賞していて商品レビューも多くその内容も高評価というのはやっぱり安心できます。
2022年1月時点で楽天のショップ評価は40000件以上で☆4.65(5段階)、購入したおせちの評価も☆4.46でした。
プロも認める値段の安さ
今回購入したのは「博多」という種類のおせちでしたが、8寸×3段重(4~5人前)で約16000円。クーポンを使って買い回りセール時に購入したのでそこからさらに数千円分下げることができました。
毎年おせちの企画や調理をしているプロ料理人のAさんもこのおせちなら普通は20000円~25000円はするはずと言っていました。安すぎる。

Aさんは毎年全国で数十人しかもらえない厚生労働大臣表彰も受けています。
各種検査や中国産原料不使用、合成着色料・ソルビン酸不使用で安心・安全
おせちは次亜塩素酸水などで衛生的に保たれた自社工場や博多久松の製造基準・衛生基準に合致した協力工場でつくられているという点は高評価。
食中毒などを引き起こす細菌に汚染されていないかを検査する「細菌検査」、料理の中に異物がないかをチェックする「X線異物検査」、「放射能検査」、味・風味・ニオイに問題はないかを専門スタッフがチェックする「官能検査」などの各種検査が行われているのも安心できます。
さらに博多久松は、中国産主原料不使用と合成着色料・ソルビン酸不使用を前面に押し出しています。
今は昔に比べるとかなり安全になったとはいえ中国産の食品は怖いと思っている人はやっぱり多いですからね。個人的にはアメリカ産の食品も同じくらい怖いと思ってはいますが、中国産主原料不使用に安心感を感じる人は多いでしょうね。
ちなみに中国産の原料は使われていませんが、アメリカ、カナダ、オーストラリア、マレーシア、ペルー、ベトナム、ニュージーランド、トルコ、インドネシア、韓国、台湾、ナイジェリア、タンザニア、ブラジル、インド、グアテマラ、パラグアイ、メキシコ、タイ、デンマーク、ノルウェー、ハンガリー、ロシア、チリといった外国産の原料は使われています。
合成着色料・ソルビン酸不使用は素晴らしいと思います。特にソルビン酸は単体または他の添加物との組み合わせで腸内細菌に悪い影響を与えるという論文も発表されているできれば摂取したくない食品添加物。
「腸活」という言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、善玉菌を増やして腸内環境を整えることは健康維持(病気予防)や老化防止に非常に効果的です。
論文➡Human gut microbes are susceptible to antimicrobial food additives in vitro
おせちの味に関しては実際に食べてみないと分からないので、今回は上の3項目を参考にして博多久松のおせちを選びました。
※期間&数量限定で「おためしおせち」も販売↓

博多久松のおせち「博多」の見た目や味
それではおせちの見た目や味などの感想を書いていきたいと思います。
博多久松は、中身や量、そして値段が異なる数種類のおせちを販売しています。

その中で今回私が選んだのは「博多」というおせち。
量は大体4~5人前で中身はオマールグラタンやたくさんの甘味が入った和洋折衷おせち。博多久松では一番人気とのことです。
12月30日に楽しそうなオリジナルイラストが描かれた箱に入って届けられた博多久松のおせち。
箱を開けると、おせちはピンクの風呂敷に包まれ、箸袋に「寿」の文字が入った祝い箸と雑煮だし、そして小冊子が同梱されていました。
祝い箸の豆知識
ここで豆知識です。
おせちに同梱されている祝い箸ですが、大晦日に家長が箸袋に家族の名前をそれぞれ書き入れる(家長は主人、家族は名前、来客用は上、取り分け用は海山もしくは組重)、正月三が日は同じ箸を使う、箸の反対側は神様用なので持ち替えて使ってはいけない、祝い箸は縁起物なので普通にゴミに出さずに神社で炊き上げをしてもらう、などなど作法がいろいろとあるようです。
私はこれらを全く知らず博多久松のブログで初めて知ったのですが、せっかくの縁起物なので作法に従ってお箸を使いたいなと思いました。
➡ご利益、損してませんか?祝い箸の正しい使い方|博多久松プラス
冷凍おせちなので到着時はカチコチ
冷凍おせちなので、到着時は中身がカチコチに凍っていました。見た目はほぼ商品画像通りで盛り付けの必要なし。さすが冷凍おせち!
小冊子には、おせちが届いたらまずは中身を見て解凍されていたり崩れたりしていないかをチェックするようにと書かれています。食品なので基本的に返品はできませんが、到着時にあまりにも酷い状態なら到着後1週間以内に連絡すれば対応してもらえるようです。
冷凍おせちの解凍方法と注意点
届いたおせちに問題がないことを確認した後は「解凍」作業に移ります。
同梱されていた小冊子を見ると、冷凍おせちの解凍方法として以下の3種類が紹介されていました。
- お重を重ねたまま冷蔵庫で解凍…5℃前後で30時間~←博多久松おすすめ
- お重を一段ずつ冷蔵庫で解凍…5℃前後で13時間~
- 室内冷暗所で解凍…10℃前後で24時間~
しかし、私が選んだ解凍方法はなんと「外に箱ごと放置」。
8寸×3段重で4kgもあるビッグおせちなんで残念ながら我が家の小さな冷蔵庫には入らなかったのです…。まあ寒波で夜の気温は余裕の5℃以下だったので問題ないかなと。
おせちが到着したのが12月30日の16時くらいだったのですが、凍ったおせちの写真だけ撮ってすぐに外に出し、翌日の17時くらいにおせちを家に入れたので外で約25時間ほど放置しました。
その後集まった親戚たちの前でおせちを披露。
「やっぱり正月はおせちやな」「おせちがあるだけで豪華な気分になる」など、買った人間にとってはうれしい声が聞こえてきました。鼻高々。

壱の重

弐の重

参の重
壱・弐・参とどれもきれいで美味しそうですが、
一部の料理がまだ凍ってる…。海老とか
寒空の下では約25時間置いても完全に解凍されていませんでした。
その結果、食事会スタートと同時には食べられず。
凍った料理同士が触れていると解凍が進まないので一品ずつばらして解凍すると約1時間後にはなんとか食べられるようになりました。
小冊子にも記載されていますが、食べる1~2時間前に一度おせちの解凍具合をチェックして、解凍が甘いようなら常温で放置して様子を見たほうがいいですね。
オマールグラタン
それでは料理の味の感想をいくつかピックアップして書いていきたいと思います。
まずはメインの「オマールグラタン」。
前年に比べてソースにコクを加えオマールエビの旨味を生かせるように作ったそうです。
この料理は冷たいままよりも温めたほうが美味しいと思ったのでオーブンで焼き直しました。
私は甲殻類アレルギー持ちなので残念ながら食べることは叶いませんでしたが、食べた人たちは一様に美味しいかったとのこと。ただ、甘みが強いという声もあり、それが美味しいという人もいれば不自然な甘さだという人もいました(不自然といったのはプロ料理人の人)。
やわらか干しとまと
次は「やわらか干しとまと」。
なぜ一見地味なこの料理をピックアップしたかというとプロ料理人のAさんが、おせちには珍しい料理だと興味津々だったからです。
小ぶりのトマトを柔らかさを残しつつ干したこの一品。
Aさんは甘みの中にほのかに酸味があって想像していたよりも美味しいとなかなかの高評価でした。
しかし、私たち素人には特にその面白さが分からず。
私は自然な甘みのグミっぽい食べ物と思ったし、弟はとまとの良さである酸味が消えているのでもったいないと玄人ぶった文句を言っていました(笑)
真鱈子昆布
私が一番美味しいと思ったのは「真鱈子昆布」です。
濃厚な旨味を持つたらこを使用し、たまり醤油と砂糖をベースに、昆布とカツオ節のエキスを効かせて中まで味が染みこむようにじっくりと炊き上げた一品。
これまでたらこは明太子しか食べたことがなく、普通の魚卵と同じように煮た料理を食べるのは初めてでしたが、臭みが全くなく味付けも薄すぎず濃すぎずでとても美味しかったです。もっといっぱい食べたかった。

同じ魚卵系の「味付け数の子」も薄味ではなくしっかり味がついていて個人的には高評価でした。

数の子はパウチに入れられていました。
黒豆蜜煮
おせちの主役のひとつ「黒豆蜜煮」はこんな感じ。
一応国産のようですが、豆の大きさは大きくもなく小さくもなく普通くらい。味は美味しいという人がほとんどでしたが、私はちょっと鉄っぽい風味が強かったかなと。
明太マヨだし巻玉子
小さい子たちに好評だったのは、この「明太マヨだし巻玉子」など。
子供たちは伝統のおせち料理とかより味の濃いジャンクめの料理が好きな感じでした。
後述しますが、博多久松のおせちは個人的には結構味が濃いめで甘みも強い料理が多いと思います。そこが苦手という人もいるかもしれませんが親戚の子供たちは割と気に入っているみたいでした。
最後はお店がウリにしていた豊富な甘味。どれも美味しかったけど、個人的には「ガトーショコラ」が生チョコのような舌触りと濃厚なコクのある味わいでとても美味しかったです。
余ったおせちは翌日のおかずに
今年の大晦日はおせちだけでなく、お寿司やピザ、しゃぶしゃぶなど食べきれないくらいたくさんの料理を並べての食事会だったのでおせちも結構余ってしまいました。
ですが、おせちは比較的腐りにくいので冷蔵庫に入れておけば2日くらいは問題なく食べられます。
翌日のお昼、残った料理をひとつのお重にまとめておそばと一緒に食べ、
夜にはさらに残った「牛肉甘辛煮」をうどんに入れて食べました。味付けが濃いめなので肉うどんみたいな味で美味しかったです。
残念ながら今回は用意できませんでしたが、十分おかずとしても食べられる味が濃いめの料理が揃っているので、今度は白飯と一緒に食べたいですね。おせち料理は冷たい状態で食べることが想定されているので熱々の白飯と相性が良いんです。
お重はしっかりとした硬めの紙製
おせちのお重(重箱)はプラスチック製かと思うくらいしっかりしたつくりですが、実は硬めの紙製なのでばらして燃えるゴミとして捨てることができます。
博多久松のおせち「博多」の口コミ・レビュー
公式ショップの博多久松のおせち「博多」の口コミ・ レビューを簡単にまとめてみました。
楽天市場では20000件以上レビューされていて、平均評価は☆4.46(2022年1月時点)と高評価。
ほとんどの人が味や種類に満足していましたが、中にはまずい(味が濃い、甘すぎるなど)、量が少ないなどの悪いレビューもありました。
平均評価を見ると当たり外れの多い食品関係の中ではバラツキが少ない印象を受けますが、人それぞれ好みがあるので全ての人に美味しいと思ってもらうのはなかなか難しいのかもしれません。
あとは、毎年少しずつメニューが変わるので以前に入っていたものがなくなって残念というようなレビューもありました。ずっと変わらないのもマンネリ化して面白くないしこのあたりのバランスは非常に難しいですね。
まとめ
今回は9人でこのおせちを食べたのですが、概ね高評価でまずいと言った人は一人もいませんでした。
忌憚のない意見を聞かせてくれとは言ったものの、親戚が買ってきたおせちに対して面と向かってまずいとはなかなか言えないはずなので本心は分かりませんが(笑)
味付けに関してはほぼ全員が「濃いめ」で共通。味が濃くて美味しいという人がほとんどでした。
私はおせち単体で食べるならちょっと味が濃すぎるんじゃないかと思いました。甘みもかなり強めで、食べているととにかく喉が渇きます。白飯があれば2杯は食べられるおかずのようなおせちだなと思いました。
濃い味付けが苦手という人はもしかしたら合わないかも。
まあ、おせちはそもそも味付けが濃いものだし、博多久松は日本の中でも味付けが濃いと言われる福岡拠点のお店なのでこのくらいの味がスタンダードなのかもしれません。
去年食べた「らでぃっしゅぼーや」のおせちは薄味で素材の味をしっかり感じましたが、それに比べると博多久松のおせちはやや大味かなと。ただ、らでぃっしゅぼーやのほうは主原料が全て国産で化学調味料や保存料、合成着色料は一切使わないかわりに値段も高めなので単純に比較はできません。
メニューに関しては伝統を重視するおせちに比べると、酒のあてやご飯のおかずになる”食べられる”料理が多い印象で、この点は私を含め全員が高評価。
もしかしたら好きな人もいるかもしれませんが、おせちに「くわい」の煮物とかが入っていても最後まで残っちゃうんですよね。大きな芽が出ることから「めでたい(芽出たい)」という意味なんかは分かるんだけど。
最近は洋風おせちなんかも流行っているし、「伝統よりも味」という人が増えてきているのではないでしょうか。
ちなみに博多久松のおせちは毎年約1/3の料理がリニューアルされるそうです。美味しかったあの料理がなくなった…ということもあるかもしれないけど個人的には毎年同じ料理より新しいメニューが入ってくるほうが新鮮でいいと思います。
値段に関しては全く文句なし。国産だけでなく外国産の食材も多数使っているので食材の質が高いとは言えませんが、コスパは間違いなく高いと思います。プロの料理人の人もこの値段で出せるのはたくさん売れている人気店だからこそと言っていました。薄利多売というやつですね。
ただし、購入時期には気をつけたいところ。クーポンや買い回りでポイント〇倍などのセールと併せて購入すればかなり値段を下げられるので計画的に購入したいですね。
今のところは来年も博多久松のおせちを購入する予定です。圧倒的なコスパの高さはやっぱり魅力的なので。
博多久松のおせちに加えて他のところのおせちも購入するかもしれませんが、その時はまたそのおせちをレビューしたいと思います。
以上、博多久松の通販おせちを食べた感想でした!
【お試しおせち】




【コスパが良いおせち】

【洋風おせち】

【主原料が国産の安全安心おせち】
