早いもので2022年も残すところあと2か月程となりました。
今どうしようかなぁと悩んでいるのが年末年始に食べる【おせち】です。
3年前に初めて通販おせちを食べ、これがなかなか美味しかったのでそれ以来2年連続で購入中なのですが、今年はどこのお店のものにしようかなと。
2年前は「らでぃっしゅぼーや」の主原料は全て国産&化調・保存料・合成着色料一切なしの二人向けおせち「福来」を購入。

そして去年は楽天市場やYahoo!ショッピングなどの大手ネットモールで数多くの賞を受賞した有名店【博多久松】の一番人気おせち「博多」を購入しました。

らでぃっしゅぼーやのおせちは値段は高いけれど健康志向で、素材の味を大事にした薄めの味付けは良かったし、博多久松のこの店でしか実現しないだろうなぁと思うくらいのコストパフォーマンスの高さには驚いたものです。
どちらかのおせちをリピートしてもいいのですが、年々市場規模を拡大している通販おせち業界(2020年時点で600億円以上)だけあって、数えきれないくらいのお店があり、それぞれに良さがあります。
なので、どうせなら今まで注文したことがないお店にチャレンジしてみたいという気持ちが芽生えてくるわけですね。
そんな浮気心を察してか、先日楽天市場のお買い物マラソンで10店舗目指して走っていた私のおすすめに何度も何度も出てきたのが博多久松のおせちでした。
人気通販おせち店「博多久松」の期間&数量限定【おためしおせち】
どれどれ今年はどんな感じなのかなと博多久松の2023年度版おせちを見てみると(毎年約3割のメニューをリニューアル)、去年買えなかった【おためしおせち】がまだ販売されているではありませんか!※おためしおせちは期間限定&数量限定
博多久松のおためしおせちがどんなものなのか以前から気になっていたし、メニューを見ると去年のおせちには入っていなかった料理が何品か入っていたので早速注文してみることにしました。
博多久松の「おためしおせち」の値段は500円+送料
注文から3日後にヤマトの冷凍便で到着。
“博多久松おためしおせち”と書かれた綺麗なお重と一緒に本年度のおせちカタログが同梱されていました。
おためしおせちの中身はこんな感じ。重箱のサイズは4.5寸(13.8cm×13.8cm)です。
冷凍おせちなのでカッチコチに凍っています。ただ、凍ってても彩りがきれいで美味しそう。
おためしおせちの値段は500円プラス冷凍便送料950円(北海道や沖縄、一部の地域・離島は2000円)で合計1450円!※Amazon店はもう少し高め?
お試しとは思えないくらいしっかりしたお重に少しずつとはいえ16品目も料理が入っていてこの値段は正直あり得ない…。
同梱のカタログは広げると両手一杯のビッグサイズ。
今年の博多久松のおせちバリエーションは全16種ということですが、それぞれのおせちに入っているメニューなどがしっかり記載されています。
カタログの裏面には今年のメニューの概要がぎっしり。
使われている紙はまあまあ高そうだし、これにおせち本体と冷凍便送料……絶対赤字だわ!
記事作成後に調べた結果、やっぱり完全に赤字だったみたいです。
もちろんこの価格は完全に赤字です。社内からは買っていただく度に赤字がかさんでいく商品を出す必要があるのか?採算に合わない場合はどうするのか?という意見も出ました。
しかしお客様の立場だったらとても助かるはずだと何度も何度も自分に言い聞かせながら、これは年1度きりのおせち料理を安心して選んでいただくために絶対に必要な取り組みなのだと社内をどうにか説得し、開発に踏み切ったのを覚えています。
博多久松公式サイトより
博多久松は九州・福岡が拠点なのでやや濃いめの味付け
このおためしおせちは、通販おせち店の中でもトップクラスに有名で販売数も多い博多久松だからこそできるサービスなんでしょうね。実際、気になっていたおせち店を何店か見て回りましたがお試しおせちを提供しているお店はありませんでした。
でも、通販おせちとか冷凍おせちを初めて買う人にはこのお試しおせちってありがたいと思うんです。
同じ日本に住んでいる人でも地域によって味付けや好みの味は全然違いますからね。
私自身、去年初めて博多久松のおせちを食べた時、「味が濃い!」と思ったものです。
会社の概要など詳しい部分は博多久松のおせちを食べた感想の記事に書いているので省きますが、博多久松は基本味付けが濃いめの九州”福岡”が拠点のお店。
味付けが薄めの地域で長年暮らしている人の口には濃いめの味付けが合わない可能性も十分あります。
博多久松のおせちは他店と比べてコスパが良いのは間違いありませんが、それでも3~4人前となると15000円以上はするので、もし口に合わない味ならすごくもったいないですよね。
なので、自分の口に合うかどうかをおせち購入前に知ることができるのはすごくありがたい。
博多久松と同じくらいの値段で出せば赤字は間違いないと思いますが、おせちに注力している他店も可能なら是非お試しおせちを販売してほしいなと思います。
「おためしおせち」でお味見を
名称通り、おためしおせちは「お試し=お味見」のためにお作りしました。年に一度、新年がスタートする元旦に食べるおせち料理はとても大事な行事でもございます。
しかし、食べ物である以上、美味しいのは絶対条件です。全国にお送りする当店のおせちは福岡の味でもございます。その味を各ご家庭でも気に入っていただけるかどうか…
実際にお味見のうえ、判断していただくのが最良だと当店は考えました。もちろん、味・質に自信を持ってお届けいたします。博多久松おためしおせち同梱紙より
おためしおせちを食べた感想
それではおためしおせちを食べた感想を。
おためしおせちが届いたら、外箱から取り出して冷蔵庫に12時間程度入れておけば解凍完了。消費期限は解凍後冷蔵保存で1日間です(冷凍保存なら1ヵ月はもつ)。
上述の通り、博多久松のおせちは味付けが濃いめなので白飯とすごく合います。なので、今回はこの白飯のおかずスタイルでおせちメニューを試食してみました。
祝い海老
それでは新メニューを中心にいくつかのメニューをピックアップ。
まずはおせちの主役のひとつ「エビ」から。料理名は「祝い海老」です。
私は甲殻類アレルギーなので食べられませんが、相方曰くプリプリしていて歯応えが良く味も濃すぎず薄すぎずで美味しかったそうです。
エビといえば人気の「博多」などに入っている「オマールグラタン」は、見た目も豪華だし味もやや甘めの味付けで美味しかったらしいですよ。

2022年版博多久松「博多」壱の重
真子旨煮
お次は魚卵系。料理名は「真子旨煮」です。ここから新メニュー三連発!
真鱈子を醤油ベースで味付けし、食べやすい一口サイズに仕上げた一品。
ちなみに私は魚卵系に目がなくて、去年の博多久松のおせちの中でも一番美味しいと思ったのは「真鱈子昆布」でした。
この「真子旨煮」も「真鱈子昆布」同様、臭みがほとんどなく、味付けも薄すぎず濃すぎずでとても美味しかったです。ご飯のお供ならもう少し濃くても良かったかな。
ローストポーク
三品目は「ローストポーク」です。
国産豚を調味料に浸け込み蒸しあげたパテを黒糖を使用したタレでローストした一品。
個人的にはこの料理はもうちょっと味付けが濃い方が好みでした。まずくはないけれど普通の味。
今回はこの料理に限らず博多久松のおせちの割には若干味が薄めだったような。もしかしたら解凍がちょっと甘かったのかもしれません。
海鮮市松蒲鉾
四品目は「海鮮市松蒲鉾」。
蒲鉾に数の子とあおさを加えた、鮮やかできれいな市松模様の蒲鉾です。
おせちって練り物系が結構入っているけれど、個人的に味や食感の差別化があまりできていないイメージなんですよね。どれもよく似た感じというか。
でも、このメニューは一般的な蒲鉾とはちょっと違い、数の子が入っているからか食感に面白みがあって、味もあおさの爽やかさが混じった複雑味を感じました。なかなか美味しかったです。
椎茸旨煮
五品目は九州産の椎茸をシンプルな味付けに仕上げた「椎茸旨煮」。
20代の時はこういう料理を美味しいとは思わなかったのに年を取るとだんだんと煮物系の良さが分かってくるんですよねー。
変な甘さもなくこれこれという感じの落ち着きのある味でした。
その他のメニューで美味しかったのは定番の「鶏つくね照焼」。味付けのバランスがとても良くて「こういうのでいいんだよこういうので」とつぶやきながら美味しくいただきました(笑)
あとは「ぶり照焼」も身の部分は美味しかったし(皮の部分はイマイチ)、トビウオのすり身とごぼうを油揚げで巻き上げて出汁で味付けした「信田巻」は相方の一番のお気に入りでした。
甘味類
そして最後は甘味類。
博多久松おせちの甘味類は味がちょっと濃いめだけどすごく美味しいです。
「やわらか干しとまと」はドライフルーツっぽい食感で酸味と甘みのバランスが良く、知り合いのプロの料理人も「これは面白い!」と高評価。
個人的には「ガトーショコラ」がお気に入りです。濃厚でコクがあって甘みもちょうどよい。いくら食べても太らないなら是非ホールで食べたい一品ですね。
おせちの甘味類の主役のひとつである黒豆は個人的にイマイチかな…。
そんなこんなで、どのおせち料理も美味しくいただきました。
空いたお重は紙製なので、バラして普通に燃えるゴミとして捨てることも可能。しっかりしたつくりなので小物入れなんかにも使えます。
まとめ
以上、今回は人気通販おせち店「博多久松」のおためしおせちの感想を書いてみました。
おせち代と販促物、冷凍便の送料を合わせると利益なんて全然ないはずなのに…さすがは通販おせち業界の雄ですね。一般のお店とはおせち1個を取りにいく気概が違うなと思いました。
味については、美味しかったものもあればやや物足りないなと感じた品もありましたが、それを事前に知ることができるのがおためしおせちの大きなメリットですよね。
円安で原材料が高騰したり人手不足や原油高騰の影響で送料が値上がりしたりと利益を圧迫することばかりの昨今ですが、これからも低価格で美味しいおせちを私たち消費者に届けていただければうれしいです。
せっかくおためしおせちをいただいたので、今年は二人前の「玄海」か洋風三段の「Akasaka」あたりを購入しようかなと。新メニューの「和牛塩こうじ焼」も気になるので「肉づくし重」も検討中です。
博多久松のおせちは例年10~11月頃になると完売商品が出始めるので早めの注文がおすすめ!

