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メダカ・ビオトープ

メダカビオトープにレンガを入れる時はpHに注意!セメント素材はアク抜きが必要?

ベランダメダカビオトープに挑戦してから早3か月。

魚を飼ったことがない全くの初心者でしたが、いろいろ試しながらまずは1つビオトープを完成させました。

(当ブログの記事)【準備編】初心者がベランダでメダカのビオトープに挑戦してみた

その後ネットで購入したメダカが想像していたよりもはるかにたくさん届いたことでキャパオーバーしてしまい2個目の和風ビオトープを製作。

(当ブログの記事)【トロ舟メダカビオトープ】苔ともみじが主役の和風レイアウトをつくってみた

それでも足りずに今回3個目のビオトープを製作することにしました。




セメント素材のレンガはpHに注意が必要

3個目のビオトープは『レンガ』を使った洋風のレイアウトにチャレンジ。

まずは頭の中でレイアウトをイメージし、近くのホームセンターで素材を探すことに。

そこで小さくてかわいいカラーレンガを見つけたので、これを底砂の仕切りに使うことにしました。

かわいいカラーレンガ

しかしいざビオトープを作ろうとした時にふと気になったのがレンガの材質。

レンガって赤茶色の素焼きのイメージがあったけどこれはカラフルだしよく見ると素材が素焼きっぽくない…。

このまま生体の入る水中に使っても大丈夫なのか不安になってきたのでとりあえず作業を中断し、ネットで調べてみたところ、レンガにはさまざまな種類があることが分かりました。

一般的なのは粘土や泥を焼き固めてつくった赤茶色のものですが、今回私が購入したのはセメントレンガとかコンクリートレンガと呼ばれるもののようです。

ということは主原料はもちろんセメント。

一般的な素焼きのレンガは水質に大きな変化をもたらすものではないのでビオトープにもそのまま使えますが、セメントが主原料のレンガは水質、特に『pH』に注意が必要みたいです。

pH(ペーハー・ピーエイチ)

水溶液中の水素イオン濃度を指す指数。水溶液は基本的に0~14の数値の範囲に収まり、雑貨工業品品質表示規程では7付近が中性、7より小さいと酸性、7より大きいとアルカリ性になる。
メダカ飼育に適した水は弱酸性~弱アルカリ性(pH6.5~7.5程度)。

セメントレンガのpHチェック

水質をチェックするためにカラーレンガを水に浸ける

とりあえずpHをチェックするために水道水にしばらく浸けてみることにしました。

数時間後、測定液でpHを測ってみると…

ビオトープコンクリートレンガ強アルカリ性

すごく青い!

かなり強いアルカリ性です。

青と紫の間の色なのでpH9.5くらい。

ちなみに我が家の水道水はpH7付近の中性です。

水道水は中性

メダカは弱アルカリ性くらいなら問題なく適応できるみたいだけどさすがに9以上のpHでは難しい飼育になるんじゃないでしょうか。

ミナミヌマエビや水草にもキツイはず。

セメントレンガのアク抜き作業

そこで必要になる作業がセメントの『アク抜き(中和)』

水酸化カルシウムがうんたらかんたらで細かいことはよく分かりませんが、とにかくこのアク抜き作業を行えばセメントレンガが水をアルカリ性にすることはなくなり、ビオトープ内の生き物に悪影響を与えることもなくなるみたいです。

アク抜きの方法はいろいろあって専用のアク抜き材なるものも販売されていますが、1t用というのが最小で使い切れそうになかったので今回は原始的な『ミョウバン』を使ったアク抜きをやってみることにしました。

コンクリートで池をつくり金魚を入れたらみんな浮いてしましました。なぜでしょうか?

 水の中にコンクリートの主成分であるカルシウムが溶け込んで、金魚に災いするからです。セメントの主成分は石灰石で、コンクリートは強アルカリ性ですから、これを取り除く一つの方法として、池にたっぷりと水を入れて1週間ほど置きます。水を替えてやり4回ほど繰り返すことで、池の水にカルシウムが溶け出し、アルカリ性は薄まってゆきます。または、みょうばんないしみょうばんを主原料としたアク抜き剤を使用することも一方法です。 

よくある質問:コンクリートについて|一般社団法人セメント協会

レンガのアク抜き(中和)のために買った焼ミョウバン焼ミョウバン

スーパーで売られていた一袋100円くらいの焼ミョウバンをとりあえず2袋購入。

バケツの中にレンガを並べ水道水で浸した後にミョウバンを投入しました。

ミョウバンの量は水1リットルに対して1~2グラムくらい

ミョウバンは水では溶けにくいのでお湯を使うと簡単に溶けます。

コンクリートレンガのアク抜きのためにミョウバンを溶かした水に浸ける

数時間後に様子を見てみると…

コンクリートレンガのアク抜きのためにミョウバンを溶かした水に浸けたが時間経過で白い沈殿物が発生

レンガから白いものが大量に発生。

これがアクなのかミョウバンが固まったものなのかは分かりませんが時々混ぜながらとりあえず2日間置いてみました。

その後ミョウバン水を捨て、きれいな水道水に浸けて1日放置し再度pHを測定。

アク抜きが足らず弱アルカリ性

結果はpH8くらいの弱アルカリ性。アク抜きなし時と比べるとマシにはなっているもののあともう一押しというところ。

もしかしたらレンガに対する水の量が少なすぎたのかも?

水量を増やしたらもう少しpHが下がりそうなのでアク抜き作業をバケツからトロ舟にチェンジし、新しいミョウバン水に浸けてさらに2日待ってみることにしました。

たっぷりの水でレンガのアク抜き作業

2日経過後1日水道水に浸けてからpHチェックをしてみると…

約6日間のアク抜き作業でようやくレンガの入った水は中性に

ようやく中性域に!

アク抜き作業は約6日間かかりましたがこれでようやくビオトープにレンガを投入できるようになりました。めでたしめでたし。




以上、ビオトープにレンガを入れる場合は素材に注目し、もしセメントが原料のものならアク抜き作業が必要になるかもという記事でした。

たくさんの水量に対して少しのセメントレンガであればあまり問題ないのかもしれませんが、少なめの水量でたくさんセメントレンガを使う場合は皆さんお気を付けください!

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セメントレンガを使ったビオトープのYouTube動画

この記事を書いた人
ねむ子

できるだけ家事はしたくない、寝るのが大好きなナマケモノ。
細かい作業が得意です。
猫との生活に癒しを感じています。
最近ハマっているのはセルフジェルネイルです。

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