メダカビオトープに水の動きを加えると、いつもとは違った表情を楽しめます。
そんな時におすすめなのが「エアリフト(エアーリフト)ポンプ」です。
エアリフトポンプは、空気の力で水を汲み上げる仕組みのポンプで、水中ポンプと並んでポピュラーな選択肢の一つです。
このポンプを使えば、ビオトープの演出や水質管理に新たな可能性を与えてくれます。
エアリフトポンプと水中ポンプの違いやメリット・デメリット
水中ポンプはインペラ(羽根車)の回転でパワフルに水を送り出しますが、ゴミの詰まりやインペラの消耗などで、定期的なメンテナンスが必要となります。
一方、エアリフトポンプはパイプ内に空気を送り込むことで水と空気を混合し、周囲の水より比重が軽くなることで水を持ち上げる仕組みです。
エアリフトポンプはシンプルな構造のため、ゴミ詰まりや故障のリスクが低いのが大きなメリットです。
デメリットとしては、水中ポンプに比べてパワーが弱く、水量の調整も難しいことが挙げられます。
エアリフトポンプの設置方法と注意点
エアリフトポンプを設置する際は、以下の点に注意しましょう。
- エアポンプの能力に合わせて、エアリフトポンプのサイズを選択する。
- ポンプの吸水口が砂やゴミで詰まらないように、適切な位置に設置する。
- エアチューブの接続部分からの空気漏れを防ぐため、しっかりと接続する。
- ポンプの高さを調整し、吸い上げる水量を調節する。水深が深いほど(深い位置にセットすると)水量が増える。
自作もOK!完成品なら手間いらず
エアリフトポンプは自作することもできますが、完成品を使えば手軽に始められます。
私が選んだのはAmazonで見つけた「onion」のエアリフトポンプ。
スポンジフィルターとしての使用がメインのようですが、エアリフトポンプ部分だけの「シングルカスタムパーツ」もあり、1,000円未満で手に入る上に作りもしっかりしています。
さらに、長さが23.5~35.5cmの間で伸縮可能なので、様々な用途に合わせて調整できます。
屋外でも使える!ソーラー式エアポンプで電源問題を解決
エアリフトポンプを動かすには、空気を送り込む「エアポンプ」が必要です。
屋外に電源がある場合は、一般的な電源式のエアポンプを使えばOK。
しかし、我が家のように電源が通っていないという方もいるはず。
そのような場合は、太陽光発電を利用した「ソーラー式エアポンプ」がおすすめです。
私は「biling」というメーカーの製品を使っています。
➡(当ブログの記事)メダカビオトープにソーラーエアレーションを導入!
ソーラー式なら、日光さえあればどこでも使えるのが嬉しいポイント。
電源の心配をせずに、エアリフトポンプを稼働させることができます。
実際の使用例を紹介
私が最初にエアリフトポンプを使ったのは睡蓮鉢ビオトープです。
ビオトープの水を汲み上げ、溶岩石の上に落とすことで、動きのあるレイアウトを目指しました。
溶岩石に水が供給されることで、配置しているハイゴケの育成にも効果がありました。
➡(当ブログの記事)形状や水はけの良さが理由?溶岩石に配置したハイゴケが元気一杯に成長
赤スコリアとスライス溶岩石を使ったトロ舟メダカビオトープにもエアリフトポンプを使用しています。
水面から出たスライス溶岩石洞窟の上部にエアリフトポンプを設置し、水の流れを演出。高湿度を好むシノブゴケの育成にも一役買いそうです。
➡(当ブログの記事)【メダカビオトープ】スライス溶岩石で洞窟風レイアウト|生体の隠れ家に
使い方はアイデア次第!水耕栽培や水質改善にも
エアリフトポンプの「水を吸い上げて送り出す」という機能は、アイデア次第でさまざまな使い方ができると思います。
例えば、私は今ビオトープの水を利用した「水耕栽培」にもエアリフトポンプを使っています。
具体的には以下のような手順で行います。
- エアリフトポンプでビオトープの水を汲み上げ、水耕栽培用の容器に送り込む。
- 容器内で植物を育成。根に酸素を供給するためにエアストーンを使うのも効果的。
- 植物が養分を吸収した後の水を再びビオトープに戻す。
この方法ならビオトープの水を無駄なく活用でき、植物の成長も促せます。
その他、吸い上げた水をろ過装置に送り出し、再びビオトープ内に戻すといった使い方もできそうです。エアリフトポンプをフィルターのように活用する方法ですね。
まとめ
エアリフトポンプはメダカビオトープのレイアウト演出や水質改善に役立つユニークなアイテムです。
シンプルな構造で故障が少なく、水の流れを作り出すことでビオトープに新しい魅力を加えてくれるでしょう。
自作も可能ですが、完成品を購入すれば私のように自分では作る自信がない不器用な人でも簡単に取り入れることができます。
電源のない屋外でもソーラー式のエアポンプを使えば、エアリフトポンプを手軽に稼働させられます。
水の動きでビオトープを演出したい方や水質管理にもう一工夫加えたいと考えている方は、ぜひエアリフトポンプを検討してみてください!
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