10代や20代の頃は外食ばかりでしたが、ここ数年は節約と健康維持を兼ねてできるだけ家でご飯をつくって食べるようにしています。
いろいろな調理器具がある中、我が家で一番使用頻度が高いのは【フライパン】。
野菜炒めに卵焼き、餃子、すき焼きetc.と、フライパンひとつでさまざまな料理をつくることができますからね。
しかし、フライパンを使う上で長年にわたって悩まされてきたのが【焦げつき・こびりつき】問題です…。
原因はIH?いろいろな「焦げない」フライパンを使っても焦げる
毎回フッ素やダイヤモンドなんとかが施された“焦げにくさ”を謳ったものを購入するのですが、どの商品も焦げないのは最初だけで1ヵ月くらいしたら焦げつき始め、数か月経過後には使い物にならなくなってしまいます。
結局一番マシだと思った焦げつき対策は、ニトリなどで安めのフライパンを買って数か月したら買い替えるという方法。
使い捨てみたいな感じでエコじゃないし金銭的にももったいないけれど、料理中&毎回焦げを落とす作業のストレスが半端なかったのでそれに比べればと思い我慢していました。
ガス火だった時はフライパンの焦げにそれほど悩まされたことはないので、IHクッキングヒーターならではの問題なのかもしれません。
こんな使い捨てみたいなやり方をしたら駄目だとは思っていたので評判の良いフライパンがあれば試してはいたのですが…
1年程前に買った焦げないと評判の鉄製フライパンも最初から焦げ焦げ!気に入って使っている人もいると思うので商品名は避けます。
気長に育てるつもりで毎回しっかり油ならしもして、料理後も洗剤はできるだけ使わないように毎回金たわしで焦げをきれいに落とし油を塗って保管していたのですが、ついぞ育つことはありませんでした。
説明書の通り火加減やらにも気をつけて料理していたのに、何か月経っても料理の度に焦げやがるんで本当にストレスマックス。
毎回イライラしながら料理→焦げ落としをしていました。金たわしの消耗具合も半端なかったです。
焦げにくいはずのフライパンで目玉焼きすら満足に焼けないとは…。油をたっぷり塗っても効果なし。
この鉄製フライパン、1個6000円くらいとまずまず高価だったし、本当に期待していたので結構な絶望感を味わいました。
ガス火なら普通に高品質なフライパンとして使えそうではあるのですが、そもそもIHクッキングヒーターとの相性が悪かったのかもしれませんね(IH対応の表記はあり)。
使い勝手が良ければこのブログで紹介しようと思っていただけに残念です。
性懲りもなく「焦げない」と評判のevercook(エバークック)を購入
この失敗で結構落ち込んだ私でしたが、元来の頭の不出来もあってか、なんと性懲りもなく新しいフライパンを購入。
それがこの【evercook(エバークック)】!マエケンのエンブリー風に(古い)
Amazonで何か良いものはないかなとサーフィンしていたら、Amazon公式がめっちゃ勧めてきたのでついつい買ってしまったのです。
私の検索&購入履歴にフライパンがいっぱいあったので「こいつにフライパンを勧めたら高確率で買うやろw」とでも判断したのでしょう(泣笑)
一応念のために販売サイトやレビューサイトなどで口コミを見てみましたが概ね「焦げない」と高評価でした。
今回購入したのは、22cm・26cm・28cmと卵焼き用の4種類のフライパンとサイズの違う2つの蓋がついた【エバークック フライパンセット 6点セット】(ガス火とIHの両方に対応)。値段は1万円ちょい。
私は取っ手(持ち手)が固定されたタイプを買ったのですが、購入後に固定タイプと外せるタイプ(着脱式)の2種類あることに気づきました。嵩張らない取っ手なしタイプが欲しかった…。
加筆→取っ手なしタイプ(外せるタイプ)は固定具合が甘いというデメリットもあるみたいです。外せないタイプはガチっと固定されているのでグラグラ感が不安な人にはおすすめかも。
エバークックの売りと保証内容
エバークックブランドを設立したのは「株式会社ドウシシャ」という会社。
東京と大阪に本社を置く1974年創業の日本企業で、ニッチ市場をターゲットにした生活関連商品の企画・開発・生産・販売と卸売りを軸に事業を行っているそうです。
エバークックフライパンの主な売りは「特許取得の頑丈なフッ素コーティング」と「コーティング保証」の2点。
1点目のメーカー独自のフッ素コーティングについては↓の引用画像で。
要は、エバークックのフライパンには剥がれにくい独自のフッ素コーティング技術が採用されていて、もしフッ素コーティングが剥がれてしまっても、第2のコーティング「アルマイトコーティング」(酸化被膜)によってカバーされるので錆びや焦げをある程度防ぐことができるという感じかなと。
コーティングに関してはエバークックに限らずどこのメーカーもいろいろ考えていて焦げやこびりつきを防げるとアピールしているので特段目新しさは感じません。焦げるか焦げないか結果が全てなんで!
2点目の保証についてですが、エバークックフライパンは基本1年保証(αシリーズは2年)が標準でついています。
Amazonの販売サイトに「フッ素のクオリティに絶対の自信!「1年間こびりつかずに使える」保証付き」と記載されていたのが私が購入を決めた大きな理由のひとつでした。
しかし、保証書をよくよく見ると、どうやらこの保証は「焦げつきやこびりつきに対する保証」ではなく、「フッ素コーティングの剥がれ」に対する保証だけというのが分かりました。
商品に同梱されていた説明書を見ると赤字たっぷりで真っ赤っ赤…。こんなに赤い説明書は初めて見た。
これはよほどのことがない限り保証を受けるのは難しそうですね(笑)
保証は内面のふっ素コーティングのはがれが対象です。(強い火力や空だきによる変形・変色・こげつき、また使用により発生した傷は除く)※取っ手などの樹脂部分は保証対象外となります。
総合すると、Amazonに記載されていた1年間フライパンを焦げつき・こびりつきなしで使える保証という感じではなく、目視できるくらいのフッ素コーティング不良に対してのみ保証という感じで理解したほうが間違いはないかと。
保証対象事例のようにコーティングがバリバリに割れるような不具合はこれまで使ったことのあるフッ素加工フライパンですら一度もなかったので初期不良など稀なケースなのではと思いました。
エバークックフライパンでいろいろな料理をつくってみた
説明書の赤さに少し面食らい「こいつ大丈夫か…?」と少々不安になりましたが、全ては使った後に判断し、駄目なら悪いレビューをブログに書いてやろうと思いつつ使っていくことに。
それから2か月が経過。
だいたい1日1回のペースでエバークックフライパンを使い続け、結構な数の料理をつくりました。
一番最初につくったのは「豚肉のもやし炒め」。
いきなり焦げたらどうしようと思いながらも油少なめで焼いていき…
焦げつき・こびりつきは全くなしで完成!
料理の後は少し洗剤をつけたスポンジで軽くこすって汚れを落としフライパン洗い終了。焦げつかないフライパン、なんて楽なんだ!
その後もいろいろな料理をつくったので簡単に紹介。
我が家では週1くらいでつくる「ハンバーグ」。
両面を少し焦げる程度まで焼いてから蓋をして10分程度置くのでさすがに焦げるかなと思っていましたが…
フライ返しで簡単に取れるくらいの焦げのみで全くもって問題なし!
焦げつきやこびりつきがなかったので、焼けたハンバーグを取り出した後フライパンを洗わずにそのまま目玉焼きが焼けました。
肉汁にワインやケチャップ、ウスターソースなんかを入れてソースもつくり、目玉焼き乗せハンバーグの完成。
お次は月2くらいで食べている「麻婆豆腐」。
1からつくるのは面倒くさいという人にはCookDoの四川式麻婆豆腐がおすすめです。
よくある挽肉入りタイプではないので、きちんとした挽肉の食感や味を感じることができる点が気に入っています。挽肉は鶏胸ではなく鶏ももを使うとあっさりしつつもコクのある味が楽しめますよ。
挽肉を炒めてソースを入れ、湯通しした(崩れにくくなる)豆腐、ネギを入れて完成!
粘度のある甘辛いソースを割と長時間炒めるのでさすがに少しは焦げるかなと思いましたが、これも全く問題なし。
今までのフライパンたちも最初の頃は焦げやこびりつきがあまりなかったけれど、エバークックのはそれらよりさらに上。マジで焦げつきこびりつきがありません。これは予想以上でした。
次はこれもよく食べる「冷凍餃子」。味の素のやつがそこそこ美味しいです。
油をひかずに餃子を並べ中火で蓋をして5、6分で完成。
結果はこの通り。餃子には良い焼き目がついていてフライパンには焦げつきこびりつきなし。100点ですね。
その他、大好きな豚丼なんかもつくってみましたが、中火調理でもおいしくつくれたし最初から最後までストレスフリーで料理ができました。
あと、卵焼き用フライパンもなかなか良い感じです。
卵焼き用フライパンのサイズは13×18cm。今まで使っていたものよりちょっと小さめです。
4回くらい巻いて…
かわいいサイズの卵焼きが完成しました。案の定焦げつきこびりつきはなし。
たくさんの料理をつくりましたが、今のところは目立った焦げやこびりつきはなく快適に使うことができています。
2か月経過後のフライパンの表と裏。
料理後はフライパンの熱が下がり次第、毎回きれいに洗い大切に使っているので、裏面は一部に若干の焦げがついていますが、表面は新品の時とほぼ変わりません。
エバークックフライパンを焦げ・こびりつきなしで使うポイント
エバークックのフライパンを焦げやこびりつきを少なく使うポイントは公式サイトや説明書に記載されているのでしっかり守りましょう。
・木べらなどの傷のつきにくい道具を使用する。
鉄などの道具を使用すると内面のふっ素コーティングが傷み、こびりつきが起こりやすくなります。・中火以下で使用する。
加熱時間は約30 秒で大丈夫です。
(IHクッキングヒーター場合、およそ30秒~60秒で200℃以上に加熱されます。)
火力が強すぎる場合、変形の恐れやまだら状の変色の原因となります。・空焚きは禁止。
白煙が立つと、フライパンの温めすぎです。
調理をする際は、白煙が立つ前に調理を開始してください。・熱い状態のまま、水を付けない。
急激な温度変化により、内面のふっ素コーティングが傷んだり、底面が変形してしまいます。・料理を入れたまま、長時間放置しない。
食品に含まれる塩分で、内面のふっ素コーティングを傷める恐れがあります。
全てエバークックだけではなく他のメーカーのフライパンにもいえることですね。
これらに加えて「揚げ物料理には使用しない」あたりを加えれば完璧かと。
特に大事なのは調理時の温度だと思います。
私の経験上、IHクッキングヒーターで高温調理するとフライパンの底がすぐに変形してコーティングが剥がれ焦げつきやすくなってしまいます。フライパンの直径が大きいほど、底部分の厚みが薄ければ薄いほど変形しやすい気がします。
なので、調理温度は必ず中火程度に留めるようにしましょう。
最後の「料理を入れたまま長時間放置しない」は初耳でした。
長時間にあたるのかは分かりませんが、これまではフライパンで調理しフライパンを器代わりにしていたことが時々あったので、今はきちんと調理後すぐに料理を器に移すようにしています。
エバークックフライパンの口コミ・レビュー
楽天市場などでエバークックフライパンの口コミやレビューを見てみましたが、ほとんどのお店で☆4以上と高評価で商品に満足しているお客さんが多い印象を受けました。
商品の売りである「焦げない」「こびりつかない」あたりを体感しているお客さんが多かったのが大きな理由だと思います。
悪いレビューに関しては到着時から傷がついていたなど初期不良関係が多かったので、購入後商品が手元に届いたらフライパンの表面をしっかり確認するようにしましょう。
→evercookフライパンのレビューをもっと見る(楽天市場)
エバークックフライパンを使ってみた感想
「焦げない・こびりつかない」と口コミで評判だったエバークックのフライパン。
ガス火orIHクッキングヒーター、さらに使用状況なども人それぞれなのでもちろん個人差はあると思いますが、私が数か月使った感想は過剰広告ではないなと。
今のところ目立ったどころかほとんど焦げつきやこびりつきなしで料理ができています。
焦げるフライパンを使っていると料理中も料理後も本当にストレスフルで精神衛生上良くありません。セットは1万円ちょいするけれどバラで買えば1個あたり2000~3000円程度と普通のフライパンに少し毛が生えた程度の値段で買えるし、その程度のお金でイラつかずに料理ができるなら安いと感じました。
1年保証を謳っているということは1年経過後はコーティングが弱って少しずつ焦げ始めるのでしょうかね?焦げやこびりつきが出始めるなど、何か変化があれば追記したいと思います。

1点だけ物足りないのは「高温での調理ができない」こと。チャーハンとか炒め物の水気を飛ばしたい時なんかは高温でおらっ!といきたいところなんですが、中火までで使わないといけないのでそれができません。
まあ、これはIHでフライパンを使う場合の宿命みたいなものなのでエバークックに限ったことではありませんが。ガス火が恋しくなる今日この頃です。
価格の割には性能が良くコスパの良いフライパンだと思うので、もし私のように長い間焦げつきに悩まされているIHクッキングヒーター使いの方は一度試してみてください。
値段は少々上がりますが、有名インテリアショップ「エクリティ」限定のアイボリーカラー&ウッド調の取っ手仕様のものもかわいくて女性に人気だそうです。
参考にさせていただいた記事・サイト
