メダカビオトープの底床選びは、水質や景観に大きな影響を与える重要なポイントです。
以前、水作の『珪砂(けいさ)』について紹介しましたが、最近の製品リニューアルや在庫状況の変化により、新たな選択肢を探す必要が出てきました。
今回は、従来使用していた「水作」の珪砂と、新たに試した「スマデリ」の珪砂を比較してみました。
➡(当ブログの記事)メダカビオトープの底床(底砂)におすすめ!水作の「珪砂」を試してみた
新たな選択肢:スマデリの珪砂
水作の珪砂のリニューアルを受け、代替品を探したところ、Amazonで「スマデリ」というメーカーの珪砂を見つけました。
コスト面とレビュー評価が良好だったため、試してみることにしました。
外観と質感の違い
色味
- 水作:青っぽい寒色
- スマデリ:肌色っぽい暖色
水作の珪砂は涼しげな印象を与え、日本庭園の砂利道や枯山水を思わせる雰囲気があります。一方、スマデリの珪砂は暖かみのある色調で、自然な河床や砂浜を連想させます。
季節や飼育する生物に合わせて選択するのも面白いでしょう。
ただし、珪砂は天然の素材であるため、採掘場所や製造ロットによって違いが生じることがあります。
粒の形状と大きさ
- 水作:1~2mm程度、やや角張った形状
- スマデリ:中目(約2~5mm)※細目(約0.3~1.0mm)もあり、比較的丸みを帯びた形状
水作の珪砂は細かめで均一な印象があり、整然としたレイアウトに向いています。スマデリの中目は水作よりやや大きめで、より自然な川底のような変化のある景観を作り出せます。
また、スマデリは粒の角が少なく、底生魚や甲殻類にも優しい特徴があります。
水質への影響
初期の濁り
- 水作:若干の濁りあり
- スマデリ:ほぼ濁りなし
どちらも国産天然珪砂の洗浄処理済みで高品質ですが、スマデリの方がより濁りが少ない印象です。
ただし、両製品とも細い枝のようなものが混ざっている場合があるので、気になる場合は使用前に取り除くとよいでしょう。
pH値への影響
水作とスマデリの珪砂を3日程度水に浸けてから水質チェックをしてみました。
結果は両者ともほぼ違いはありませんでした。
ただし、水作の珪砂は時間経過とともに若干アルカリ寄りになる傾向があるので、スマデリの珪砂も同じ動きをする可能性があります。とはいえ、私の経験上、pH8を超えることは稀で、pH7台で落ち着いています。
気になる人は定期的にpH値チェックを行うとよいでしょう。
使用感とメンテナンス
舞い上がりにくさ
両製品とも適度な重さがあり、水流で舞い上がりにくい特徴があります。
特にスマデリの中目は粒が大きいため、より安定しています。
お手入れのしやすさ
どちらも赤玉土などと比べて掃除がしやすく、プロホースなどを使えば底砂を動かさずにゴミだけを取り除けます
スマデリの中目は粒が大きいため、より細かいゴミも取り除きやすい利点があります。
その他の特徴
- バクテリアの定着:どちらの珪砂もろ過バクテリアが定着しにくいため、赤玉土やスコリア、溶岩石などの多孔質素材との併用をおすすめします。
例えば、底床の一部に赤玉土やスコリアを敷いたり、溶岩石を配置したりすることで、より安定した環境を作ることができます。 - 耐久性:両製品とも潰れることがないので、長期間使用可能です。
➡(当ブログの記事)【メダカビオトープ底床】硬質(焼成)赤玉土の色や大きさ、硬さを比較
➡(当ブログの記事)赤い溶岩石?赤スコリアで作るメダカビオトープ |底床材としての可能性と注意点
➡(当ブログの記事)【メダカビオトープ】溶岩石の効果やメリット・デメリット
価格と容量
価格と容量は販売元や時期によって大きく変動しますが、参考として私の個人的な購入経験を共有します。
水作の珪砂
- 私の過去の購入経験:2.4kgサイズをチャームで約800円(送料別)で購入しました。
- 現在は、2.4kgの販売は確認できませんでしたが、0.2L、1.0L、3.0Lのサイズは確認できました。
- リニューアル後は価格が上昇している可能性があります。
スマデリの珪砂
- 私の最近の購入経験:Amazonで2.5kg×2袋を送料込みで1500円で購入しました。
- 2.5kg×4袋のセットもあり、こちらは1袋あたり500円を切る価格で提供されていました。
私の購入経験と調査結果を比べてみると、スマデリの珪砂の方がコストパフォーマンスが良さそうです。特に大容量パックを選ぶとさらにお得ですね。
水作の珪砂がリニューアルして値段が上がっている今、コストの面から見るとスマデリの珪砂の方が魅力的な選択肢になってきているようです。
まとめ
水作とスマデリの珪砂は、どちらも高品質で使いやすい底床材です。
水作の珪砂は長年の実績があり、安定性と信頼性が高いです。一方、スマデリの珪砂は新しい選択肢として、特に初期の水の透明度や粒の大きさのバリエーション、そしてコスト面が魅力的です。
選択の際のポイント:
- 予算:コスト重視ならスマデリ、実績重視なら水作
- 景観:涼しげな印象を求めるなら水作、暖かみのある印象ならスマデリ
- 粒の大きさ:細かめで均一なレイアウトなら水作、自然な変化を求めるならスマデリ
- ビオトープのサイズ:小規模なら水作の小容量、大規模ならスマデリの大容量パック
どちらを選んでも、赤玉土や溶岩石との併用を検討し、定期的な水質チェックを行うことで、美しく健康的なメダカビオトープを楽しむことができます。
自分のビオトープのコンセプトや管理スタイルに合わせて、最適な選択をしてください!
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