朝食時、ランチ後、夕食終わりなど、一日の中でコーヒーを口にする機会は多いですよね。
2014年時点で、日本はアメリカ、ブラジル、ドイツに次ぐ世界4位のコーヒー消費国でした。
私も以前は一日に3杯4杯は当たり前で、デスクワークが長引くときなどは7、8杯くらい飲んでいたものです。
けれども、数年前に少量でも「カフェイン中毒」の症状が出るようになって、今は“普通の”コーヒーはほとんど飲んでいません。
カフェインによって引き起こされる中毒。
【身体症状】胃痛、胸痛、吐き気、嘔吐などの消化器症状や心拍数増加、動悸、頻尿などの循環器症状。
【精神症状】軽症なら緊張感、感覚過敏、多弁、不安、焦燥感、気分高揚、一時的な不眠症など。重症になると精神錯乱、妄想、幻覚、幻聴、パニック発作なども。
カフェインの許容量が少ない人や私のようにメンタルが弱い人は重症化しやすいそうです(うつ病や不安障害、パニック障害などを患っている人など)。
カフェイン中毒の人はカフェインレスコーヒーを
でもコーヒーの味自体はすごく好きなので、今は『カフェインレスコーヒー(デカフェ)』を飲むようにしています。
カフェインレスコーヒーは通常のコーヒー豆からカフェインを取り除いたコーヒー豆を使用したコーヒーのこと。「デカフェ」と呼ばれることも多いです。
西欧人はカフェインへの耐性が少ない人が多いため、健康上の理由でカフェインレスコーヒーが広く受け入れられています。
ただし、このカフェインレスコーヒー、味や香りは普通のコーヒーに比べるとやっぱりおいしくない。
【有機溶媒抽出】【水抽出】【超臨界二酸化炭素抽出】など、さまざまな脱カフェイン法が開発されていますが、カフェイン抽出の選択性に限界はあり、味や香りに影響を与える成分だけを全て残すのは難しいようです。
現在カフェインレスコーヒーは豆や粉だけでなくインスタントコーヒーも販売されています。
けれども、元々普通のコーヒーより味が落ちるカフェインレスコーヒーをさらにインスタントコーヒーで飲むのは…。
おいしくないカフェインレスコーヒーを少しでもおいしく!
私は行きつけのコーヒー焙煎屋さんに好きな焙煎度合でカフェインレスコーヒー豆を焼いてもらっています。
どうせ香りはいまいちなのでだいたいは深煎りで。浅煎りのほうが豆の個性が良く出るんですけどね。
粉で買って保存しておくより豆のままで購入して飲む前に挽くほうが毎回おいしく飲むことができます。
焙煎後すぐの豆なら2、3日冷蔵庫で保存してから冷凍庫に移動するのが私のやり方。1週間くらいで飲めるなら経験上冷蔵庫のままでもそれほど味は落ちません
そしてコーヒーの味を決める重要な抽出について。
おいしく飲むならネルドリップやペーパードリップなどが基本になると思いますが、私はここで手を抜きます(笑)
ドリップバッグ袋に自分で手詰めして抽出。
ハンドドリップに比べると味は当然落ちるけど、一日1杯くらいならともかく5杯くらいは飲むんでドリップバッグは本当に楽なんです。
ちなみに茶色い粉は「てんさい糖」です。
“白い”砂糖は体に悪いので、自分で料理するときに砂糖を使う場合はほぼこのてんさい糖を使っています。
てん菜(ビート)から作られた砂糖。
天然のオリゴ糖が5%以上含まれ、カリウムやカルシウム、リンなどのミネラルも含有されている。
GI値が65と低いので血糖値の上昇を緩やかにしたり、豊富に含まれるオリゴ糖によって腸内環境を良化する効果が期待できる。
なぜ普通の砂糖のようにコーヒーを抽出した後に混ぜないのかというと、てん菜糖はなかなか溶けないんです…。普通にスプーンで混ぜたくらいならけっこうな量が底に溶けないまま沈殿しちゃうんで、いっそ先に入れておけばと思い今に至っています。
古いコーヒーなら大して必要ないかもしれませんが、新しいコーヒー豆を抽出するときはドリップバッグでも「蒸らし」を行っています。時間はだいたい豆が膨らんで戻っていくくらいの間ですね。
これでてんさい糖がきれいに溶けたカフェインレスコーヒーが完成!
カフェオレ風でクリーミィ―に
このままでも十分おいしいけれど、私のスタンダードは…
さらに牛乳を加えてカフェオレ風に!
もう味なんて関係ねえじゃねえか!と腹立たしい気持ちになっている人も多いかもしれませんが、これだけドーピングしてもインスタントとはやっぱり味は全然違います。違うんです!
カフェイン中毒の気がある人は無理に飲まないように。どうしても飲みたい人は私のようにカフェインレスコーヒーに移行しましょう。
そして、あまりおいしくないカフェインレスコーヒーを少しでもおいしく、そして手間を少なく飲みたい人はドリップバッグ袋を買って自分で詰めることをおすすめします。

カフェインレスコーヒーは今後も需要が伸びると思うのでより良い技術に期待。ドリップバッグに自分で詰めるのは手間と味のバランス良しです。
参考にさせていただいた記事・サイト