ベランダのトロ舟メダカビオトープを見ていると、流木盆栽にイトトンボがとまっていました。
アオモンイトトンボのようです。腹部の先に水色の節が一つあるのが特徴ですね。
じっと見ていると、そのイトトンボがふわふわっと飛んできて私の指先にとまりました。
細い体と透明な翅、きれいな色をしています。近くで見るととても繊細な作りをしていることがわかります。
人懐っこいイトトンボになんだか癒されました。
イトトンボの数は減った…?昔はもっといたような気がする
子供の頃は池や水田でイトトンボをよく見かけた記憶があります。でも最近は外で見ることが少なくなりました。
私が忙しくて気づかなくなっているだけなのかと思い少し調べてみると、日本のイトトンボ科は11属27種いるそうですが、そのうち10種がレッドリストに載っているとのこと。
特にヒヌマイトトンボやベニイトトンボなどは絶滅危惧種に指定されています。水田の乾田化や開発で生息地が減っているのが原因のようです。
本当に数が減っているんですね…。
ヤゴの抜け殻発見!イトトンボは我が家のビオトープで育っていた
このイトトンボはどこから来たのだろうと思い、ビオトープの周りをよく見てみました。
すると、流木盆栽の近くの苔に小さなヤゴの抜け殻を発見。さらに探すと他の場所にもいくつか抜け殻がありました。
どうやらこのイトトンボは我が家のビオトープ内で生まれて育ち、羽化した個体のようです。これは嬉しい発見でした!
水中にはヤゴの生体の姿も確認
水面を覗いてみると、ミナミヌマエビに混じってヤゴもいました。
イトトンボのヤゴは普通のトンボのヤゴより細くて小さいです。
春に別の場所で見つけたイトトンボのヤゴより少し大きくなっていますが、この大きさなら多分成魚のメダカには手を出さないでしょう。
普通のトンボのヤゴはメダカにとって危険なので、見つけたら別容器に移すつもりですが、イトトンボのヤゴはこのまま一緒にいてもらおうと思います。
小さなビオトープも生き物の癒しになっている
うちにはベランダのビオトープの他に庭にもビオトープがあります。庭の方には毎年カエルが来たり、カニが現れたりします。
自然が少なくなっている今、こうした小さなビオトープでも生き物たちの住処・癒しになっているのだと思うと、うれしくなります。
➡当ブログの記事:メダカを食べる?ビオトープに棲みつくツチガエルの特徴と注意点
➡当ブログの記事:ビオトープに現れる小さなカニの特徴とメダカや苔などへの影響
自然を見る時間の大切さ
イトトンボとの出会いで感じたのは、このような自然観察の時間が今の生活には必要だということです。
忙しい毎日の中で小さな生き物をじっくり観察する時間は貴重です。
効率ばかり求められる世の中ですが、こうした時間にも価値があると私は思います。
さいごに
外ではあまり見かけなくなったイトトンボが、我が家のベランダトロ舟ビオトープで世代を重ねていたのはうれしい驚きでした。
自然が減った昨今、ベランダの限られたスペースでも生き物たちにとって大切な場所になっているのかもしれませんね。
皆さんもぜひベランダにビオトープを立ち上げてみてください。
外では人の目もあるので、いい大人が虫を必死に追いかけたり観察するのは勇気がいりますが、ベランダならゆっくり観察できますからね。
これからもビオトープをしっかり管理して生き物たちを見守っていこうと思います!

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参考にさせていただいた記事・サイト